阿部義彦 "MONKEY vol. 38..." 2026年5月4日

MONKEY vol. 38 特集 鏡の国のアリス
MONKEY vol. 38 特集 鏡の国のアリス
ルイス・キャロル,
柴田元幸
二月位に出た翻訳者の柴田元幸さんの責任編集の季刊誌になるのかな、素敵なムック『MONKY』の春号、大きな休みの中、やっと読了。もちろん新訳の『鏡の国のアリス』目当てです、表紙から全て鏡文字という懲りよう。今回、柴田元幸さんが沢山の翻訳が既に出ている『アリス』を訳そうと思ったのは、ポーランド生まれの芸術家、フランチシュカ・エメルソンの、イラストを是非紹介したいためで、原書は高値で簡単には入手出来ない、なら邦訳を出すしかないが、その為には新しい翻訳が要る、、という訳で柴田さんが、自分の媒体でひとはだ脱ぐ事にしたという顛末です。私も過去に他の人の訳で読んだはずでしたが、こんなにもシュールでぶっ飛んだ世界だったのかと驚いてます。『不思議』はトランプで、『鏡』はチェスがモチーフなのは知ってたけど、その解説は読み終わった後に敢えて置いてます。でも確かにこのイラストも素晴らしいです。それ以外はブレディみかこさんの、「小説」(エッセイでなくて)はじめて読んだけど、こちらもすごい才能ですね、良かったです。このムック一冊で、丸ごと『鏡の国~』やり切ってしまうなんて、なんて贅沢なんでしょ。普通なら一部分だけで、後は単行本でー、となりますよね。太っ腹です。永久保存ものです。
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