
ほんのうに
@bk_urchin
2026年5月4日
BUTTER
柚木麻子
読み終わった
audible
@ 自宅
前半、カジマナに魅入られて変化していく里佳から目が離せなかった。新しい価値観に出会うと、これまで当たり前だった自分の考えや尺度が、周囲の誰かや社会からの期待によって作られた紛いものの様に感じることがある。急にこれまでの価値観が退屈に思えて、反抗心が湧いてくる。そんなときに新しい価値観が自分を侵食して塗り替わっていく感覚は、えも言われぬ気持ちよさがある。
それ自体が全く悪いものだとは思わず、どんな人もその繰り返しの中で形作られていくはずだ。ただ、新しい価値観を盲信して全塗替えするわけではなく、多面的に捉え、抽出したエッセンスと自分の考えを混ぜ合わせて自分なりのオリジナルレシピに反映させていくことが必要、という話だったのかなと思った。
太った里佳が自分の腹肉を見て、エシレバターのようだと惚れ惚れするシーンが印象に残った。最近自分も体型が気になってきたが、そう思えるくらい健やかな自信を持っていたい。自分が食べたい、美味しい、と思うものを自分の意思で選んで食べてきた結果だもんね!


