毛糸 "変身" 2026年5月5日

毛糸
@sUMAi_819
2026年5月5日
変身
変身
フランツ・カフカ
「行動しなければ」と頭ではわかっていても、身体がいうことをきかないというケースは誰にでも起こりうることだろう。それが精神に由来するものであっても、肉体を蝕む病からくるものであっても。そういう状況に陥った場合の結末として、本書の内容はあまりにもかなしい。しかしこれは、第三者として見ているかぎりの感傷であって、当事者目線では包み隠さぬ切実な物語なのかもしれない。ラストににじむ、妙な明るさ清々しさはそのまま読後感として引き継がれるわけだが、グレーゴル本人にしてもそのような者を身内に持った家族にとっても、「救われた」ラストだったのではないかと思う。
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