
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年3月19日

まだ読んでる
お風呂読書
仕事でへろへろだけど2章まで。
信田さんのこういうスタンスは、本当に信頼できる。
“[...]「虐待」は、私は当事者の言葉だと思ってるんですよ。それから、「性暴力」も。両方とも、被害を受ける側に立った言葉だからです。/専門家は、必ずそういう言葉を奪っていきます。いつのまにか[...]医者の言葉になり、警察の言葉になり、司法の言葉になる。/だけど、当事者たちは自分の言葉としてちゃんと持ちつづけているんです。”(64-65頁)
そして、こういう部分をちゃんと説得力のあるかたちで書けるのも、本当にすごいと思う。
“[...]私は共依存をあんまり依存だと思っていなくて、どちらかというと「支配」と言ったほうがいいと思っています。/[...]誰も抵抗できないケア、世話、愛情という「無敵の価値を利用して行われる支配」。”(76-77頁)
“「被害者権力」というものがあるんじゃないか。そして、弱者になるということは、そのことによって権力性を帯びてしまうということがあるんじゃないか。/これは、なかなか嫌なことです。[...]だけどやっぱりこのことは、私も含めて、十分自覚しなきゃいけない。”(81頁)
ケアがもちうる権力性や暴力性は、先日読んだ大嶋さんの新著『傷はそこにある』でも掘り下げられていた。併読するとよさそう。
“大事なことは、依存をさせる人がどういう人か、です。「依存は、依存させる人の問題」なんですよ。”(105頁)
いやあ、本当に...。


