
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2026年5月5日
その土地に雨音は踊る
鈴木赳生
読み終わった
@ 自宅
第五章(終章)「他者が織りなす土地という社会」もよかった。運動論としても面白かった。
「物」(所有の対象)としての土地ではなく、「土地という社会に生きる」とはどういうことか、その「生活の実感」とはどのようなものか。先住民の運動に非先住民が、キャンプの生活に都市生活が、どのように関わって(関わり合って)いるのか。石山徳子先生のお馴染みの概念も参照しつつ「犠牲区域」(cf. 『「犠牲区域」のアメリカ』)展開される。運動を、一時的に盛りあがり立ち消えるデモンストレーションではなく、持続的な生活の場としていくことのヒントをもらえる章でもあった。
総じて、別様の社会への想像力が刺激される良い本。先住民運動の強みである、静的かつ動的な「根のあるダイナミクス(rooted dynamics)」を、私も(「踊りだせる」仲間たちと共に)生みだしたい。
〈[先住民にとっての土地と同じように]国家もまた異なる存在同士の関係から成るもの、つまり社会の一種である以上、国家を穿つ方法は、そのただなかに別様の社会を築いてしまうことだ。未来のどこかではなく、資本-国家の力が支配するいまここでの、別様の社会の創出。〉〈168頁)




