
tar_a_butter
@tar_a_butter
2026年5月5日
青の炎
角川書店装丁室,
貴志祐介
読み終わった
再読
Kindle Unlimited
@ 自宅
15年ぶりくらいの再読。
読んだ当時はおそらく中学生で、映画化からは随分経っており鑑賞したことも無かったが、主演の二宮和也のイメージが強くついていたのを覚えている。
薄青く発光するガレージの光景と、あとがきの『詳述していない理由につき犯行は成立しない』と言う旨の文章、ひどく打ちのめされたような記憶だけは頭に残っていたものの、中身はまったく覚えていなかった。
高校生って大人が思うよりものを考えている(実際自分もそう思っていた)が、しかし自分で考えているよりは詰めが甘いのだ……ということを何度も感じさせられたし、思い出した。
最後、遥香との昼食の約束がもう果たされないこと、遺された母、供述で嘘をつくほどに秀一を思っていた友人たちのことを思って胸が締め付けられた。
主人公が、空想の過去とそこから続く明るい未来を夢想しているシーン、本当にそうであればよかったのになぁ。
こんなにも爽やかで、晴れた江ノ島と鎌倉ばかりがバックに映っているような情景描写なのに、作品全体を覆う焦燥感でなんとなくじっとりとした雰囲気がずっと漂っているように感じた。

