
七
@mi_sprout
2025年3月19日

傲慢と善良
辻村深月
読み終わった
第二部だいぶ雰囲気が変わった。
ハッピーエンドになるとは第一部の段階では全く思わなかったけど、第二部で真実が少しずつ変わっていくさまを見ていると、ハッピーエンドになってくれと願うようになった。
婚活で知り合ったふたりで、付き合っている間も本当に相手のことを想っているのかもあやしい、打算や身勝手、傲慢さばかりが際立っていたけれど、神社のおばあちゃんに「大恋愛」なのだと言い切られてハッとなった。
これを逃したらまた婚活をやり直さなきゃいけない、という思いが先行していたかもしれないけど、架はずっと必死で真実を捜していたし、真実はそれこそ必死な思いで一世一代の嘘をついた。確かに、そんなふたりが恋愛していないなんてことはあり得ない。
本当によかったのか、と細部を考えると思ってしまうこともあるけど、結婚できてよかったんだろう。これからちゃんとお互いに向き合って生きていけたらいいな。
