傲慢と善良

37件の記録
- 桜@sakura_4512025年8月9日読み終わった図書館で借りた辻村作品、面白いし読み出すとグイグイ引き込まれるんだけど、とにかく精神的に削られるので読み始めるまでに気合いがいる。 今の私はもう何の縁もないまま終わるというところまできているので多少傍観できるのだけれど、30前後で読んだら更にキツかった気がする。 とにかく人間関係の描写がリアルで気持ち悪い(否定ではなく単なる感想)。 母親とか女友達の発言が気持ち悪すぎて、メインの歪な部分が上手くごまかされているというか、部屋の明かりとかインスタの自撮りとか、何か引っかかりつつ流していたところが2部で「あー、」と回収された感じ。 こういう話でヒロインの名前が『真実』なのは何かの皮肉なのかな…とも思ってみたり。 一応、ハッピーエンドっぽいけど、こいつらこれでこの先生きていくのかぁ…という思いと、まぁ小説だし、現実であっても私には何の関わりもないし…というモヤッとさが残った。
- なこ@nonbibiri752025年4月3日読み終わった借りてきた感想婚活つらっ。人間こわっ。 …と思ったんだけど、一番怖かったのは「家の鍵を返しなさい」という台詞だった。 ——————————————- 失踪した婚約者を捜す架(かける)。手がかりは彼女・真実(まみ)の婚活にあるようで…。 最初から彼女のピンチ、失踪と気になってページを捲る手が止まりません。つかみはバッチリ! 男女ともに30代後半という年齢設定が婚活としてリアルでした。私自身も晩婚で婚活した身なのですが実はあまり苦労はしてなく、ここは分かる当てはまるなって箇所とここは理解不能当てはまらないなって箇所が半々。婚活事情は仲人さんのXなどでよく見かける内容でもあったので、取材はかなりリアルなのではと感じました。婚活に触れてみたい人は一端をのぞけます。 自己評価の高さや相手のためだとの決めつけや自分の価値観のみ正しいと思う傲慢さ。傲慢さゆえに無邪気に残酷な言動をしていることもあり、善良に見える人もみんな傲慢。そんなの何も婚活に限ったことではなく、誰もがいつかどこかで身に覚えのある感情だと思いました。身につまされる名言も多く出てきます。読み手の隠したい感情をもじゃんじゃん抉ってくる点は要注意ですが、大切な人のことを知ろうとして愛に気づく物語であり大人になりきれない大人の成長譚として素晴らしいお話でした。 家族への推薦度★★☆☆☆ (婚活夫婦なので夫には薦めたくないなー、何となく。映画は一緒に見ちゃうかもだけど)
- ( ˘ω˘ )@nnn2025年4月1日読み終わった(微ネタバレあり)人によって読後の感想が全然違うだろうなと思うと興味深い。私は架の女友達みたいな女なので、もっと胸糞悪い結末を期待してちょっとがっかりするなどした
- Nao@ayase_records2025年3月29日読み終わった感想自分を過大評価する人たちが、どんどん結婚のハードルを上げていくんだよね。 そう考えると、今の奥さんと出会えたことはやっぱり奇跡なんだろな。
- 七@mi_sprout2025年3月19日読み終わった第二部だいぶ雰囲気が変わった。 ハッピーエンドになるとは第一部の段階では全く思わなかったけど、第二部で真実が少しずつ変わっていくさまを見ていると、ハッピーエンドになってくれと願うようになった。 婚活で知り合ったふたりで、付き合っている間も本当に相手のことを想っているのかもあやしい、打算や身勝手、傲慢さばかりが際立っていたけれど、神社のおばあちゃんに「大恋愛」なのだと言い切られてハッとなった。 これを逃したらまた婚活をやり直さなきゃいけない、という思いが先行していたかもしれないけど、架はずっと必死で真実を捜していたし、真実はそれこそ必死な思いで一世一代の嘘をついた。確かに、そんなふたりが恋愛していないなんてことはあり得ない。 本当によかったのか、と細部を考えると思ってしまうこともあるけど、結婚できてよかったんだろう。これからちゃんとお互いに向き合って生きていけたらいいな。
- 七@mi_sprout2025年3月18日読んでる半分くらい読み進めた。 苦しくなる部分も多いんだけどどんどん読みたくなって中断するタイミングが難しい。 真実の結婚できない理由がどんどん浮き彫りになっていくようで苦しいなぁ、、、 未婚の状態で読んでたらもっと抉られてただろうな
- 七@mi_sprout2025年3月18日読んでる引き込まれてどんどん読み進めていってたらあっという間に娘を起こす時間に😳 真実のいい子さがなんか胡散臭い… 今の人たちが結婚できない理由は、彼らの中にある傲慢さと善良さ。
- natsuki@naaaa_3132024年10月13日読み終わった借りてきたピンとこないの正体は自分につけている値段。 ピンとくるこないの感覚は相手を鏡のようにしてみる自身の自己評価。 刺さった。刺さりすぎた。
- peco@pecopeco2024年4月15日読み終わった自己評価が低いのに自己愛が強い、という小野里さんの鋭い発言が印象的。架にも真実にも傲慢さと善良さがあり、選択するまでのそれぞれの視点での描写がリアルだった。 ヨシノが登場する『島はぼくらと』、早苗・力親子が主人公の『青空と逃げる』も読んでみたい。