傲慢と善良
66件の記録
トロ@tontrochan2026年2月25日読み終わった端々で突き刺さるシーンが多く、時々ページを捲る手が重くなりながらも、何とか読み終わりました。 自分の価値観が一変したような気持ちです。対極にあるタイトルですが、この本に至っては、傲慢であるということは自分の価値観を無自覚に押しつけることであり、善良であるということはその価値観を内面化しながらも抜け出せない証左でもある、と思いました。 架が徐々に明らかにする真実の人物像に対しては、何度か苛立ち、その度に自分のことを書かれているみたいだな、と。胸の一番繊細な場所を逆撫でされるような居心地の悪さを感じていました。 特筆すべきは真実の母親でしたね。狭い価値観と見慣れた土地の中で、「良い娘」という役割を疑うことなく引き受けてきた真実に対し、愛はある。けれど同時に、選択肢を与えない。親であるが故の圧力を持って接する、三十を過ぎた大人の彼女に対しても。その窮屈さに気付けただけ、真実はもう"受け身なだけの人”ではないのに、それでも彼女の自己評価は驚くほど低いんです。ここも、うーん…と唸りながら読みました。自分にはもったいないと思える相手に出会い、「こんな私でいいの」と思ってしまう。一方で、強い自己愛も存在していました。自分が振った相手と結婚できる“物好き”が羨ましい、という表現には一瞬ぞっとしましたけど。 自己評価は低いのに、自分が選ぶ側であるという感覚は手放していない。自分を卑下しながらも、「本来の自分の価値はもっと高い」とどこかで信じているところ。このねじれが、真実という人物をとても人間的にしていると思いました。 「七十点をつけられていた」と架の女友達に言われるシーンの真実の(どうせ結婚するんだから無敵です)って感覚は何となく解るんです。彼女達は結婚出来ない架と結婚する"私"というラベリングを、真実自身がしてしまっている、その愚かしいまでの無垢に。婚活という市場の中で、自分も他人も点数化する世界観を内面化していました。だからこそ、彼女は被害者であると同時に、その構造の担い手でもありました。実際、ピンと来る、来ないの線引きが本著を読んで言語化されました。 そんな真実に強く感情移入しました。彼女の善良さも、弱さにも、そして薄ら寒い自己愛にも、たぶん人間なら誰しも持ってるものだと思います。私自身たぶんそういう人間だから。 身体を重ねるシーンで「この年まで誰とも付き合ったことがない〜小さな世界で生きてきた」の一文に胸に締めつけられて涙が溢れました。二部に入ってからずっと鼻の奥がツンとして、読むのにとても手間取りました。 この物語は、誰も悪くなかったな、というのが私の総評です。守られて育ったことの幸福と不自由、低い自己評価と強い自己愛、その矛盾を抱えたまま今を生きる全ての人間に向けた物語ではないでしょうか。 真実が最後に選んだ選択は、真に彼女が選び取って実らせたものであり、架が「僕と君の問題だよ」と強く言ってしまえる程の強さを手に入れる事が出来た結果でもあるから、読んで良かったです。




- 晴@_25gem2026年2月24日読み終わった人間が誰しも考えているけど世間体を気にして口には出さないこと、やっぱり自分が1番かわいい存在で自分主観で動いてしまうこと、それが文字にされてて見たくないような気持ちにもなったけど、その感情も悪いことではないんだとも思った その気持ちと向き合ってその上でもお互いのことを求め合った2人が素敵だった


うに@urara04032026年2月18日読み終わったなんだかすごく共感できた。他人にピンとこない感じとか、自分や友達が他人を評価してる時に気がつく浅ましさとか。 1部はミステリーっぽくて終始はらはらしたけど、最終的には2人が向き合えて良かった。おもしろかった。
しゅう@shuu622026年2月14日読み始めたインパクトあるタイトルにいつか読みたいと思っていた。 とりあえず第一章を読んだところだが、名作の予感しかしない。 ともするとこぼれ落ちてしまいそうな人間の機微を、気取らず、平易な言葉で丁寧に描写された文章が染みる。 ストーリーは、一面的な見方では理解が浅くなりそうな展開で、あらゆる可能性が頭の中で渦巻いている。 早く続きを読みたいが、居住まいを正しながら読みたくなる、そんな作品だ。 以降読書ログは会話部分に。




- 💐@song312miru2026年2月11日読み終わった借りてきた面白かった…。ただの恋愛ミステリでは終わらず何かセラピーを受けたあとのような読後感。 ひとの褌ですが、、、こちらの考察noteが素晴らしかった https://note.com/tomato2023/n/n4d69a07c1066 また前橋出身ゆえ群馬のシーンはすべてリアルな情景を思い描きながら読むことができて良かった。 地方都市の閉塞感、坂庭親子の関係性、近いようで遠い東京という地…
ルカ@hnhtbr-3152026年1月23日読み終わった借りてきた去年の秋ごろ予約してやっとこさ順番が回ってきた。 すっっっごい刺さる…切れ味が鋭すぎるためにみんななかなか読み進められなくて順番回ってくるのが遅かったのでは?と邪推してしまった

お姉さん@nong_chang2026年1月20日読み終わった借りてきた前半、ミステリかと思って読み進めてたけどラブストーリーだった。 不自然すぎるまでに「傲慢」と「善良」というワードを多用してたのが残念かも。 私にはあんまり合わなかった。
- みこC@mikodbc2026年1月10日読み終わった一気に話に引き込まれて一気に読んでしまった。すごい話だった!婚活ホラーミステリーラブストーリーみたいな感じだったけどじんわりした。 ヨシノちゃんに再会!頑張ってる姿をまた見られてよかった。
- 🐈@oki_022026年1月6日読み終わった本の半分以上真美が行方不明になった話で 少し読むのがキツかったけど 後半はスラスラ読めた🙂︎👍🏻 誰しも傲慢で善良でそんな事は自分では 分からないもんなんだなと。笑 誰でもどっちの面もあると思う 真美はそうするしか自分の価値が測れないのも よく分かるしそう思ってしまう気持ちは 分かる 。 読むの疲れた!結果ハッピーエンドで終わったので 良かった。満足。
よね@yone_shinmai2025年12月21日読み終わった妙齢こじらせ男女の背景を言語化しながらストーリーが進んでいくのがえぐい。 読む人がどこかで必ず心当たりが出てくるわかりやすいそれぞれの人物描写、からの、終盤でみるみる個別的な物語としてフラストレーションが消化されていく展開は、好みがわかれる舵切りだなと。 私はシンプルに、彼女が彼女なりに自分の人生にちゃんと向き合えて、腹くくれたのが良かったなって。 個人的には、架の女友だち目線のスピンオフ書いて欲しいっ!生き抜く力が強くてそのぶん少し残酷さもある彼女たちの憂いも見たい。



- くみん@cuminimuc2025年12月7日読み終わった表紙が気になったので読んだ。 同棲から婚約へというタイミングで突如失踪した彼女について調べるなかで、主人公を含めた関係者の歪んだ固定観念が描いている。 知り合いがマチアプで苦労しているため、タイムリーで話が入ってきやすかった。 まとめ方がやや急な気がした(過去に読んだ辻村作品もそう)けど、話としては十分面白い。恋愛で悩んだことある人なら読む価値があるな~と思った。



和月@wanotsuki2025年10月31日読み終わった無意識下の差別や歪んだ自己認識が読みやすい文章に詰め込まれていて、何度も読みながらダメージを負った。 「私ならここまで偏った考え方で発言はしないなあ」と登場人物の言動に引いている私もまた、傲慢と善良を併せ持っていているのだと実感する。 辻村先生の手腕で光を感じられるラストではあったけれど、現実を生きる私には同様の希望があるのだろうか。作中の女性達に近い年齢だからこそ、読んでいて辛い部分も多かった。 でも、自分に当てはめて、己の無自覚な傲慢さや世間知らずな部分を直視できる得難い読書体験だった。


縞子@shimaco2025年10月18日読み終わった借りてきた息苦しいお母さんを書いたら本当に絶妙に息苦しく描いてくれる辻村さん!好き… 真面目で律儀で要領の悪い一生懸命に生きる女性が必ずしも天使じゃない。そういう女性の嫌らしさも描き出していて一気に読んでしまいました。




- あかからきいろ@aka_kara_kiiro2025年10月2日読み終わった借りてきたあらすじ読むと、ドラマチックで自分の人生には起こり得ない話のように思えるけど、 実際は、身近で誰にでもありえる物語。 誰もが善良で誰もが傲慢。 30代の結婚前の男女が主人公で共感しやすく読みやすかった。 でもやっぱり気になったのは真実(マミ、失踪する婚約者)の親… こうはならないように、戒めとしよう… 心のどこかでイヤミスを期待してた性格悪い私の予想を裏切る、良いラストでした。

文音こずむ@ayanekozumu2025年9月6日読み終わったあなたの中にもある、傲慢と善良 うーん、すごい。作者の訴えたい意志というものが小説にはあると思うんだけど、そういう意志を読んだんじゃなくて、ちゃんと物語を読んだ気になった 誰の中にも傲慢と善良があって、結局どうしたらいいのか私には分からないけど、私はこのままでいいなと思った

桜@sakura_4512025年8月9日読み終わった図書館で借りた辻村作品、面白いし読み出すとグイグイ引き込まれるんだけど、とにかく精神的に削られるので読み始めるまでに気合いがいる。 今の私はもう何の縁もないまま終わるというところまできているので多少傍観できるのだけれど、30前後で読んだら更にキツかった気がする。 とにかく人間関係の描写がリアルで気持ち悪い(否定ではなく単なる感想)。 母親とか女友達の発言が気持ち悪すぎて、メインの歪な部分が上手くごまかされているというか、部屋の明かりとかインスタの自撮りとか、何か引っかかりつつ流していたところが2部で「あー、」と回収された感じ。 こういう話でヒロインの名前が『真実』なのは何かの皮肉なのかな…とも思ってみたり。 一応、ハッピーエンドっぽいけど、こいつらこれでこの先生きていくのかぁ…という思いと、まぁ小説だし、現実であっても私には何の関わりもないし…というモヤッとさが残った。
なこ@nonbibiri752025年4月3日読み終わった借りてきた感想婚活つらっ。人間こわっ。 …と思ったんだけど、一番怖かったのは「家の鍵を返しなさい」という台詞だった。 ——————————————- 失踪した婚約者を捜す架(かける)。手がかりは彼女・真実(まみ)の婚活にあるようで…。 最初から彼女のピンチ、失踪と気になってページを捲る手が止まりません。つかみはバッチリ! 男女ともに30代後半という年齢設定が婚活としてリアルでした。私自身も晩婚で婚活した身なのですが実はあまり苦労はしてなく、ここは分かる当てはまるなって箇所とここは理解不能当てはまらないなって箇所が半々。婚活事情は仲人さんのXなどでよく見かける内容でもあったので、取材はかなりリアルなのではと感じました。婚活に触れてみたい人は一端をのぞけます。 自己評価の高さや相手のためだとの決めつけや自分の価値観のみ正しいと思う傲慢さ。傲慢さゆえに無邪気に残酷な言動をしていることもあり、善良に見える人もみんな傲慢。そんなの何も婚活に限ったことではなく、誰もがいつかどこかで身に覚えのある感情だと思いました。身につまされる名言も多く出てきます。読み手の隠したい感情をもじゃんじゃん抉ってくる点は要注意ですが、大切な人のことを知ろうとして愛に気づく物語であり大人になりきれない大人の成長譚として素晴らしいお話でした。 家族への推薦度★★☆☆☆ (婚活夫婦なので夫には薦めたくないなー、何となく。映画は一緒に見ちゃうかもだけど)

( ˘ω˘ )@nnn2025年4月1日読み終わった(微ネタバレあり)人によって読後の感想が全然違うだろうなと思うと興味深い。私は架の女友達みたいな女なので、もっと胸糞悪い結末を期待してちょっとがっかりするなどした

Nao@ayase_records2025年3月29日読み終わった感想自分を過大評価する人たちが、どんどん結婚のハードルを上げていくんだよね。 そう考えると、今の奥さんと出会えたことはやっぱり奇跡なんだろな。
七@mi_sprout2025年3月19日読み終わった第二部だいぶ雰囲気が変わった。 ハッピーエンドになるとは第一部の段階では全く思わなかったけど、第二部で真実が少しずつ変わっていくさまを見ていると、ハッピーエンドになってくれと願うようになった。 婚活で知り合ったふたりで、付き合っている間も本当に相手のことを想っているのかもあやしい、打算や身勝手、傲慢さばかりが際立っていたけれど、神社のおばあちゃんに「大恋愛」なのだと言い切られてハッとなった。 これを逃したらまた婚活をやり直さなきゃいけない、という思いが先行していたかもしれないけど、架はずっと必死で真実を捜していたし、真実はそれこそ必死な思いで一世一代の嘘をついた。確かに、そんなふたりが恋愛していないなんてことはあり得ない。 本当によかったのか、と細部を考えると思ってしまうこともあるけど、結婚できてよかったんだろう。これからちゃんとお互いに向き合って生きていけたらいいな。
七@mi_sprout2025年3月18日読んでる半分くらい読み進めた。 苦しくなる部分も多いんだけどどんどん読みたくなって中断するタイミングが難しい。 真実の結婚できない理由がどんどん浮き彫りになっていくようで苦しいなぁ、、、 未婚の状態で読んでたらもっと抉られてただろうな


七@mi_sprout2025年3月18日読んでる引き込まれてどんどん読み進めていってたらあっという間に娘を起こす時間に😳 真実のいい子さがなんか胡散臭い… 今の人たちが結婚できない理由は、彼らの中にある傲慢さと善良さ。


natsuki@naaaa_3132024年10月13日読み終わった借りてきたピンとこないの正体は自分につけている値段。 ピンとくるこないの感覚は相手を鏡のようにしてみる自身の自己評価。 刺さった。刺さりすぎた。
peco@pecopeco2024年4月15日読み終わった自己評価が低いのに自己愛が強い、という小野里さんの鋭い発言が印象的。架にも真実にも傲慢さと善良さがあり、選択するまでのそれぞれの視点での描写がリアルだった。 ヨシノが登場する『島はぼくらと』、早苗・力親子が主人公の『青空と逃げる』も読んでみたい。































