
No.310
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2026年5月4日

インド夜想曲 (白水Uブックス 99 海外小説の誘惑)
アントニオ・タブッキ,
アントーニョ・タブッキ,
須賀敦子
読み終わった
風景描写は驚くほど現実的で美しいのに、会話はそのどれもがどこかズレていて掴めない。そのギャップに不思議な浮遊感を覚えた。
主人公の旅をなぞり、振り返って巻頭の「これは、不眠の本であるだけでなく、旅の本である」という一文に辿り着いたとき、掴みきれなかった何かがぼんやりと形を持ったような気がした。
幻想的でメタ的、妙に静かで開かれた読後感のある物語だった。

