
阿久津隆
@akttkc
2026年4月20日

響きと怒り
ウィリアム・フォークナー
読んでる
クェンティンは川遊びをする少年たちと別れたところだった。それからお腹でも空いたのか、空腹なんて関係なさそうな顔をしているが、それでもお腹でも空いたのか、家みたいなパン屋に入り、そこで移民の子どもの小さな女の子と遭遇し、パンとケーキを奢ってあげて、アイスクリームも買ってあげて、女の子がずっとついてきて、女の子は一言も口をきかず、しかしなれなれしい目で見てくる、その女の子の家を探してずいぶん歩き回って、見つかったかに見えたが違う家だったようで、しかしそこに置いていくわけにもいかないようで、だから離れて、埒が明かないので走って逃げたがまた別のところで出くわしちゃって、いつまで経っても家は見つからず、川で遊ぶ少年たちのところに行ったらどうして少年たちはクェンティンを敵認定したのか、「あっちへいっちゃえ、ハーヴァード生!」と言われ、罵声を浴びせかけられ、水もかけられた。そのあいだずっと、キャディとのことが思い出され続けていた。