ナムルネコ "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年5月5日

イン・ザ・メガチャーチ
令和の今。 全オタク、全推し活をしている人に届いて欲しい本。 ここ最近急にもてはやされ始めた「推し活」に対して喉に引っかかるような疑問を抱いていた点が物語化されていてスッと心に染み込んだ1冊。 読み終わったあとに、 今までの自分の行動を視野広く見返すことになるのか。 心当たりに気付きつつも視野を狭く幸せな夢の中に居続けるのか。 どちらになるのか。 【個人の感想と言いますか所感】 あくまで好きなコンテンツをエンタメとして消費している自分と、積極的に推しを推す そのためにあらゆる手段・リソースを割いている狂信的とも言える彼ら。 遠巻きの一般人からするとさして変わらない「オタク・推し活民」というカテゴリに分けられるだろう。 しかし、自分の中では決して相容れない人たち、なんなら同類に見られることに少し嫌悪もしていた人たち。 なぜそう思っていたのか、その答えが本作を読み進めるごとに見えてきた。 そもそもの行動原理が違うのだ。 日々の変わらない日常という退屈をやり過ごすため、エンタメという彩られた非日常を享受して感情を揺さぶられたい自分。 円盤やグッズなどは「感情揺さぶってくれてありがとう代」としてお布施的にお金を落とすに留まっている。 推し活に狂信的な方々は、コンテンツへの入り方は様々だと思うが (例えば対象の境遇や性格などに自分を重ねたり、単純に顔・容姿・性格が好みでもっと活躍して欲しいなど) その後の力の入り方が凄い。 握手・チェキを撮るために聞きもしないCDを積み、グッズは大量買い、ランダム物でも痛バを作るために何十個と同じグッズをかき集め、1つのリリースやライブに対する金銭的・時間的熱量が段違いなのだ。 「今が楽しければ!!」 「今あの子が輝くことができれば!!」 それだけを一心にあらゆるリソースを割くことができる。 同じ界隈にいても「怖い」と思うくらいの熱量。あれくらい熱量がないと駄目なのかと思わせるような同調圧力。 ここが苦手な要因なのだろうなと読み解けてきた。 ただそういう彼らの狂信的な熱がコンテンツを下支えしている時代にもなってきているため、感謝もしている。 どうか末永く健康的に熱を燃やし続けておくれ。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved