活字もぐもぐ "続巷説百物語" 2026年5月5日

続巷説百物語
続巷説百物語
京極夏彦
『死神』読了。 とんでもない悪意との対峙、そしてとんでもない規模の大仕掛けだった…。前回の『船幽霊』の後、右近に降りかかった出来事は悲しすぎる。 不運に揃った条件が悪意を育み、環境が悪念を肥やし、死神と成る選択をし続けた男が巻き起こした大きな祟り。まるで推理モノのように繋がっていくピースが気持ち良くもあり、繋がるほどに明らかになる酷い出来事にゾッとさせられた。 侍も、百姓も、商人も、身分の前にまず人であること。人倫を失うことが大きな人災を引き寄せること。時代や価値観が違えど今の世にも共通するものだと考えさせられる…。
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