みずいろ "コンビニ人間" 2026年5月5日

みずいろ
みずいろ
@lil0_0lil
2026年5月5日
コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
数年後、再び読み返すことを確信させる一冊だった。 主人公が「普通」とのズレをコンビニという型を借りて修復していくプロセスに共感した。自分の中にある「社会との違和感」を、彼女のように何かの役割で塗りつぶして生きてきたからだ。 ​作中で描かれる、他人の人生に土足で踏み込んでくる人々の描写は、唾液を飛ばすような生々しいグロテスクさに満ちている。それに比べ、つるっとした光の箱であるコンビニの一部でいられることは、清潔で安心できる。 「ありのまま」でいれば疎まれる自分が、一つの「商品」や「機能」として流通することで初めて価値を持てる。その寂しくも切実な安堵感を私も手放すことはできない。
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