
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年5月5日

マナートの娘たち
ディーマ・アルザヤット,
小竹由美子
読み終わった
「アリゲーター」でここ最近読んだ本で知ったことを再確認したり新たな知見を得た。
実際にあったシリア・レバノン系移民の夫婦へのリンチ事件をベースに18世紀からアメリカで起きたジェノサイドをさまざまなメディア(新聞記事やネットの掲示場、Eメール、公文書、手紙)を組み合わせる形で昔から今に至るまで差別や虐殺は存在していることを描いていた。
シリア人はアメリカでは白人にカテゴライズされていて黒人に比べると彼らほど苛烈な差別はうけていない。
しかしながらちょっとでも逆らうようなことをすれば命を落とすような弱い立場である。
また18世紀にインディアン(ネイティブ・アメリカン)に対して行われた土地の収奪や虐殺も絡めて、差別感情の恐ろしさを再認識した。
『ムーア人による報告』(レイラ・ララミ著)を思い出した。
9.11同時多発テロ以降アメリカに暮らすアラブ系の人たちが生きづらくなったこと、シリアの内戦でたくさんの難民が国を出て他国に暮らさざるをえない状況になったことを改めて思い出させてくれる物語もあり、それが当事者(シリア人として)の語りで読めることは貴重だと思った。









