
月と星
@moon_star
2026年5月6日
夕べの雲
庄野潤三,
阪田寛夫
読み終わった
再読
庄野さんの文学のよさは
平凡で、どこにでもあるようなことに目をつけて、さらりと書く。静かに観察している。
だけれども、根底には切なさも流れてるいる。
例えば、
生田の家の周りの山は工事でなくなることがわかっていた。日暮れまで遊ぶ子どもたち。呼びに行く庄野は思うのだ。
ここにこんな谷間があって、子どもたちが帰って来ないで遊ぶ声だけが聞こえてくる。先でこのことをどんな風に思い出すだろうか。
例えば、
実家から浜木綿の一株を掘り出して生田に持って帰る。もう長くはない眠っている母の命を分けて持って帰るようなものではないか。命を継ぐことではないか、と。
今あるものも、次の瞬間には変わってしまう。
時の流れで変化していくもの。なくなってしまうもの。それは人も同じ。
それをどう読み取るか。
庄野さんの文学は、さらりとも読めるが、書きたいことを受け取れるかどうか。
再読する度に気がつくことがある。





