
nogi
@mitsu_read
2026年5月6日
あたりまえなことばかり
池田晶子
まだ読んでる
積読中
連休最後の積み本ぱらぱら。半分以上読み終えているのだけど読み切っていない。
付箋つけたところを読み直すとおもしろい。
p43-44
〝イデアとは、あらゆる認識の場面において、その根底において動いているもの、つまり、認識が認識であるところの当のものだからである。当のものが当のものに殉じることは不可能である。だからやはりソクラテスは、「イデアによるロゴスがどうしてかそうなるから」、そのような成り行きで死んだわけである。
むしろ、ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』、真偽のほどは定かでないが、次のような逸話のほうが、事の真実を衝いていると思われる。
牢獄を訪れた妻クサンチッペが、
「あんたは不当に殺されようとしてるのよ」
と、泣く泣く訴えるに、彼が応じるには、
「ならお前は、僕が正当に殺されることを望むのかね」
不当に殺されるからこそ、僕の正当は証されるのであって、もしも正当に殺されるのなら、僕は不当であることになっちまうじゃないか。なに言ってんだ、お前。
ソクラテス、尋常ならざる論理癖。〟
そういえばこの本はクラフト・エヴィング商會の装幀なのだった。
