コー
@koobs-books
2026年5月6日
桜の森の満開の下・白痴 他十二篇
坂口安吾
読み終わった
『桜の森の満開の下』と『白痴』が有名だから読んでみたけど、風博士が面白かった!
『風博士』は、ファルス(喜劇)っいうらしい。なんか、森見登美彦みたいな感じがして結構好きだった。この3作品だけでも、ジャンルの幅広さを感じれて結構好きだった。
『桜の森の満開の下』、『夜長姫と耳長』は、Sっ気を超えた残酷な女性が描かれてた。谷崎とか好きだから、こういう作風は好きだった。谷崎ほど性癖によっておらず、人間的なところとして描かれてたから、より良かった。
『戦争と一人の女』、『青鬼の褌を洗う女』は、無頓着な女が描かれてたけど、徐々に執着しているものが見えてきて良かった。書き方が上手いし、短編なのにストーリーの密度が濃くて重厚な感じがした。
『傲慢な目』は瑞々しい青春小説って感じだし、『南風譜』は特殊性癖なのかな?『白痴』と共通して、なされるがまま、批評も評価もしないただ受け入れてくれる存在の魅力みたいなものを感じた。
我孫子さんの本のネクロフィリア?死体に性欲感じるやつと共通してるかもと思った。
『白痴』は肉欲だけじゃなくて、純粋であるがまま、純真無垢な存在?感性?の尊さをより書いてあった感じするけど。
『姦淫に寄す』は、無欲な男が主人公だったけど、なんか切なかったな。
『アンゴウ』は、ミステリっぽいし浮気っぽかったけど、最後はちょっと涙出そうな愛おしさがあってよかった。
総じて、坂口安吾が書く女の人は綺麗だなって思った。可愛らしさがなく、綺麗。綺麗さの裏にある残酷さや、合理性、狡猾さ、諦観とかを持ついろんな女の人が書かれててただの幻想小説じゃないなって感じた。
最初は純文学っぽくないと思ったけど、読んでみると人間模様とか内面の葛藤が濃く書かれてて納得した。