
トラ
@Toreads1234
2026年5月6日
他人屋のゆうれい
王谷晶
叔父の死後、その部屋に住むことになった大夢。派遣の仕事でお金には余裕が無い。兄にも劣等感を抱き、後ろめたさもある。新しい部屋の向かい側に「意識高い系」本屋の小石川がいる。気に入らない。マンションの管理人はいつも怒っていて、とっつきづらい。中盤での独白、世界を愛しきれない事情。
幽霊の出現とその謎の解明を通して少しずつ心の殻にヒビを入れていく。大夢の成長物語。
小石川に対する冷たさとかは少し受け入れにくかった。
叔父さんがやっていた他人屋(なんでも屋)。周りの人たちのために汗を流すという行為は、世界との繋がりを保つし、大夢の成長に繋がっている。
無茶苦茶なようで「無くはないか」とギリギリ思わせてくれるところが王谷さんの好きなところ。



