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トラ
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@Toreads1234
あまり「美しさ」みたいなものは理解できない。物語とか知識による「刺激」が欲しくて読書してる気がする。ロマンスは嫌いでロマンが大好き。
  • 2026年3月31日
    過疎ビジネス
    冒頭、ある会社の社長の音声データが書き起こされる。この事件自体問題があるが、その音声は特に許しがたく、薄らと怒りながらこの本を読んだ。 河北新報の記者が追った、限りなく黒に近い地方創生ビジネスモデル。福島県のある町で起きた事件を中心に、いくつかの自治体での事例も含めて報道している。仲良し会社が仲間で回し合い、公金をいかに吸い取るかという話。 記者の方の努力の結晶として証拠はたくさん集まった。行政の内部にも、この企みがおかしいと思う人も現れた。しかし企業と行政(の一部)が密接に関係してると思われるため、彼らを擁護するムーブがとられ決着がつくまでに大変な労力がかかっているし、その帰着自体が妥当とは思えない。 感想として、制度の隙間を探って「今は違法とは言えないかもしれないともとれる」方法で金儲けをする人をビジネスマンと呼ぶのはやめてほしい。小賢しい非生産者。それが資本主義と言われたらそこまでだが、社会(ここではその町の住民)を一歩でも前進させるような商売をしてほしいな。コンサルへのアレルギーを加速させるお話。
  • 2026年3月30日
    もうすぐ絶滅するという煙草について
    もうすぐ絶滅するという煙草について
    夏目漱石くらいの人から今までのタバコに関するエッセイを集めた本。書き下ろしではない。「昔の文章ですから」ということを言い訳にして、今の価値観からだと認められないであろう考え方がちらほら。今同じテーマで文を書くとしたらもう少し回りくどい言い方になるのではないか。 フェティッシュと言える愛憎。 「美味かった。大麻なんかの比ではない。」中島らも(p.17) 「その健康な人生は何のためのものなのですか。」池田晶子(p.124) 「最近の喫煙者に対する非人間扱いはひどいものであり、なるほど過激な人間に非喫煙者の単純さが加わればいかにもやりそうなことである。」筒井康隆「p.126) などなど。 禁煙、非喫煙者の章もあるがこれだけ多角的な屁理屈が聞けるということにタバコの文化としての豊かさを感じた。
  • 2026年3月16日
    増補版 大人のための国語ゼミ
    相手とこちらの理解度を把握することが第一。その上で戦略を立ててコミュニケーションすることを愛と呼んでいる。 よく「事実と意見を分けましょう」と言われる。ここでは「事実、推測、意見を分けよう」と言語化される。理解しているつもりのことだったけど目から鱗が落ちるというか、ハッとさせられるというか。当たり前だけど、言論には無数のグラデーションがあって、論文のようにその仮説を補強するデータを用意できるものもあれば、インスピレーションくらい説明のできないものもある訳で、その確度を意識しながら生活できるといいなと思った。 後半の、根拠、質問、反論、あたりの章は実践的で、この辺を大人の共通理解にできたら世界は住みやすくなるのに。
  • 2026年3月11日
    三千円の使いかた
    個人の金融戦略を物語仕立てで。金融も物語ももう少し読みたかった。
  • 2026年3月9日
    イン・ザ・メガチャーチ
    個人の嗜好として、わかりきった(外側から見れば)破滅に向かっていく描写には、精神的なダメージを受ける。その意味で本作は食らいっぱなし。 一応「推し活」とするが、それにハマっているが道を見失う隅川(30代女性)、今の暮らしに生きづらさを感じている澄香(19歳?女性)、ハマる仕掛け側の久保田(40代男性)の3人それぞれの生き方。 視野を広く持って、自分を客観視して生きることが賢いとされている気がするけど、没入することでしか得られない幸福感があるのも事実。もちろん何か(生活や人間関係)を壊してまで手に入れたいものがあるのかという問いかけは大切だが、人生は大いなる暇つぶしであると考えると推し活は、プラスにもなり得る。 メディアの「推し活」推しみたいな風潮に疑問があったが、救われている人がいるのも事実なんだろうと思わせてくれる。ただ、やはりこれは劇薬であり、凶器でもあるという認識は変わらない。 「自分を使い切る」という表現、よかった。 三浦さんの件を思い出して、かなりきつくなった。(全く思い入れはないが) ファンネーム、かなりノイズで、別の名前にできなかったのか。必然性は読み取れなかった。 外側からのグロい欲望だが、界隈の人の読んだ感想を聞きたい。 面白い本だった。
  • 2026年2月21日
    言語化するための小説思考
    パンチラインだらけの小川哲解体新書。全てのページに面白い文、引きの強い文がある。小川さんの考え方が一部ではあるけどよく伝わる。 小説国の法律、文体の話が特に面白かった。伏線に関しても、全ての文に必然性をもたせたいという考えには全力で賛成。 これを読んで、何か小説の読み方が変わるかは分からないけど、小川哲の作品に興味がある人は読むと腹落ちするところがたくさんあると思う。 例として出される文章(オリジナル)がそれぞれ目的と合致していて、解説込みで面白い。
  • 2026年2月14日
    ジャイロスコープ
    多彩な伊坂幸太郎らしさが入った短編集。 どの話も続きや前日譚、途中の掘り下げを「もう少し」読みたいと思わされる。伊坂さんは好きな作家だなあ。感想として、他の作品と比べて嫌な気持ちになる時間が長めの前半、ほっこり仕立ての後半。 セミンゴの話と坂本ジョンの話は、あまり掴めてない。彗星の話、配達の話、バスジャックの話あたりはイメージしてた伊坂らしさだった。
  • 2026年2月8日
    エビデンスを嫌う人たち
    エビデンスを嫌う人たち
    フラットアーサー、反気候変動説、反コロナ、反GMO(遺伝子組み換え作物)など、科学否定論者の人達とどう向き合うかという話。 それぞれの人の内部に、どこまで入り込んでいるかによって対処が変わる。知識のみの人には、明確なデータを。アイデンティティにまで食い込んでいる人には信頼のある対話を。 自分も見失いそうになってしまうが、科学とは絶対ではなく、現在のデータから導かれる暫定的な結論であるということを忘れると、そこから反〇〇の思想は入り込んできてしまう。曖昧なものをとりあえず受け入れて、主流の考え(データが支持する考え)を取り入れる。主流の説に鮮やかな反論が一つあったからといって、その反論を支持するのは危うい。その反論に科学的なフォローが積み重なっていったときに再考するのがいいと思う。科学的とはどういうことかを考えるきっかけになった。 アメリカの事例だからピンとこない部分も多い。「アル・ゴア」という名前を出されてもその立ち位置が一瞬でわからないように、著者の常識と自分の常識には大きな隔たりがあり、読みやすくはなかった。個人の思考の癖として「〇〇否定論者は、△△を否定しない。」のように、否定の否定みたいな文章が多くて、それが思いの外、読む時の負荷になった。
  • 2026年2月3日
    宇宙の声
    宇宙の声
    意識的に読んだものとして初星新一。勝手な想像で、驚き、切れ味、どんでん返しみたいなイメージだったから、柔らかい挿絵と素敵な人物たちに驚かされた。のんびりした宇宙の短編が2篇。
  • 2026年1月28日
    すべて真夜中の恋人たち
    あらすじは、30代の不器用な女性が、仕事や恋、友人関係にぶつかりながら進んでいく、くらいの平凡な話なんだけど。だからこそ、文体や言葉選びや話の運びに唸らされる。主人公冬子の内省が多く、その不器用すぎる生き方に、こういう人もいるんだなと他人事として捉えていたけど、繰り返される内省の中に、刺される部分がありぐっと物語が迫ってきた。終盤、段落わけもしない、凄まじい勢いの文章。表記も展開も会話も、独特のリズムがある。感覚として、詩に近いのかもしれない。
  • 2026年1月25日
    知的な老い方
    知的な老い方
    社会との接点を維持しろ!新しいことをしろ!ということを色々な視点から提案する本。自分が衰えは感じているが、老いを深刻には認識できていないこともあって、こういう風な感覚になるのかなと半信半疑になる部分が多かった。 『思考の整理学』でこの筆者にかなり脳をグリグリされた。その経験が特別だったから、正直期待しすぎた。キレッキレの言論人から好々爺にジョブチェンジしてる感じがした。この人の極太の芯とか人脈、知識という技能があればこそと思う部分も。
  • 2026年1月23日
    さくら
    さくら
    現在→過去から現在までの流れという構成。サクラという犬と過ごした特殊な一家の話。序盤の描写で色々ひっかかりつつも、前半はある種理想的な家族の少し過激なほのぼの話。でも、成長して恋愛が絡んでくるようになったあたりから少しずつバランスが崩れて、読んでても共感から離れていく。後半の兄の変化あたりからきつくなった。表現のうまさ、文体のリズムがかなり好み。こんなに微細な感情の動きが自分には無い、もしくは認識できていない。
  • 2026年1月20日
    星やどりの声
    星やどりの声
    ある、喫茶店の6人の子、それぞれの物語六篇。最初、人が多すぎて入りづらかった。全体に靄がかかったような、でもなんか面白そうな感じ。読んでいくと少しずつ靄が晴れていって加速してく。後半、展開がたくさんあって、ワクワクが継続したまま結末へ。最後20ページくらいで怒涛の話のまとめ方。家族の話、死んでしまった家族の光だった父の話、それぞれの欠乏の話。外の人間も、いい役割を果たしてる。
  • 2026年1月18日
    県庁おもてなし課
    実話ベースか?と思えるような、前半のやりとりが滅茶苦茶おもしろい。高知弁が最初読みづらかったけど、読み終わる頃には恋しくなる。高知の魅力を再発見していく過程を追体験させてもらえる、グラインダーとか馬路村のあたりが本当にワクワクする。個人の趣味としてラブコメ成分が雑味で、吉門の方はいいけど、もう一個は無い方が好き。役所の性質とか、地元の話とか強い素材がいっぱい入ってて、一気に読み通せた。
  • 2026年1月16日
    婚活マエストロ
    成瀬を読んで、文体が好きだったから手に取った。色んな段階を通して40歳の男の人が成長していく物語。やっぱりとても読み易い。そして婚活の話ではあるけど、それほど恋愛に重心を置いてないからすごく好きになった。
  • 2026年1月12日
    マウス
    マウス
    mouse:内気な女の子 不快さ、居心地の悪さ、痛快さなど色んな感情が味わえる物語。小5女子、女子大生の二つの場面で変わったものと変わらないもの。不思議な小旅行がなんかすごくいい。時代による変化はあれど、「女子」が結構受け入れやすいレベルで表現されてる。
  • 2026年1月8日
    いい音がする文章
    感性の豊かさが違いすぎて打ちのめされる。「合理性!」とか言ってると人生の豊かさを見失いかねないと改めて気づく。例をたくさん出しながら筆者なりの解説をして進めるから、わかりやすい。全部に賛同できるわけじゃないけど、生き方を考える上で参考になる本。チャットモンチーのドラムだった方。「本の中の文たちは、歌詞を羨ましがっているだろう。」
  • 2026年1月6日
    翻訳者の全技術
    題名で少し腰が引けたけど、「山形というある翻訳者の話」くらいの感じで、この人の考え方とか、物事の処理の仕方に関する本。読書しててよくある、積んでるエンジンが違う人生を体感できる。ただ、文中にも出てくるけど、この人は自称ジェネラリストで、普通の人(自分)を40倍したような知識量とか連想力とか人脈、世界の解像度だけど、スケールダウンして落とし込めば、自分にも適用できそうな話ばっかりで、あまり「なんでそんな発想ができるの?」系ではないから、滅茶苦茶面白かった。口語調で読み易いし、想定読者の理解度に合わせて省略したり詳述したりして、この辺の塩梅が自分にはピッタリ。(やり方に工夫は必要だが)とにかくやることが大切だと再認識。
  • 2026年1月3日
    ※個人の感想です
    SNS、アイドル、芸人というトピックがかなり好み。連作短編的な四篇で、全体としての流れも好き。強い言葉がかなり散りばめられててドキっとする瞬間も。「振り覚え音速のダンスクイーン健在」
  • 2025年12月27日
    成瀬は信じた道をいく
    今年読んだ本で一番読むのを止められなかった本。読んでて顔がニコニコしてたらしい。
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