
みずかり
@mm_calling
2025年3月20日

かつて読んだ
京都の大学生ものといえば森見登美彦、鴨川ホルモーなのですが、私はこれも。
主人公である「女の童貞」の周りの友人たちは皆かしこく立ち回っているように見えるのに、それぞれ傷や空洞、歪み、秘密を抱えていて、なぜか主人公は彼らに巻き込まれてしまう。というか、主人公はモブのように扱われながらその実すべてのキーパーソン。
4回生。内定も決まって弛緩しきった日々の中の、どうしようもない哀しみ。
これを読んだあとは、アジカンのソラニンを聴きます。
淡々としたユーモアのある文体が有名な津村記久子氏ですが、デビュー作はこの青春小説。


