君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)

6件の記録
- みずかり@mm_calling2025年3月20日かつて読んだ京都の大学生ものといえば森見登美彦、鴨川ホルモーなのですが、私はこれも。 主人公である「女の童貞」の周りの友人たちは皆かしこく立ち回っているように見えるのに、それぞれ傷や空洞、歪み、秘密を抱えていて、なぜか主人公は彼らに巻き込まれてしまう。というか、主人公はモブのように扱われながらその実すべてのキーパーソン。 4回生。内定も決まって弛緩しきった日々の中の、どうしようもない哀しみ。 これを読んだあとは、アジカンのソラニンを聴きます。 淡々としたユーモアのある文体が有名な津村記久子氏ですが、デビュー作はこの青春小説。