ON READING "書庫に水鳥がいなかった日のこ..." 2026年5月7日

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2026年5月7日
書庫に水鳥がいなかった日のこと
南仏ニースと京都にくらす俳人、小津夜景による漢詩翻訳エッセイ。 道を歩いているとき、美容室の椅子に座っているとき、お風呂につかっているとき――くらしのさなかにふと訪れる詩のことば。杜甫、李白から菅原道真、嵯峨天皇、明治の狂詩まで、古今の漢詩を自在にひもとき、日常のなかにあざやかに置き直す27篇。 発売を心待ちにしていたこちら。もう、「はじめに」からよすぎて、しびれる~!となりました…。 小津さんの踊るようなうたうような、言葉たち。いい文章を読むと、渇いていたからだが喜んでいるのを感じます。 百年前、千年前の詩人たちが、太陽に、花に、山や川に感じたもの。気のおけない友人とのひとときや、たいせつな人への想い。ままならぬこの世界のなかで、それでも言葉をたよりに生きていくこと。 ああまるで、今の私たちと、何も変わらない。それがうれしいような、情けないような。 時をこえ、距離をこえ、小津さんの日々のあちこちで思い出される言葉が、今、わたしの心にも心地よい風となって届く。こんがらがっていた頭がすこし、楽になって、とてもいい午後だった。何度も読みたい本って、こういうことだと思う。
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