
ON READING
@onreading
2026年5月7日
悲しい話は今はおしまい
小沼理
読み終わった
@ ON READING
この最悪な世界のなかで、うしろめたさと加害性を抱えながら日々を過ごしている、あなたへ。
『共感と距離感の練習』などが当店でもロングセラー。文筆家、小沼理さんが、傷も喜びも責任も抱えながら社会と向き合った、実践のエッセイ集。
他者の傷から生まれた語りから別の語りが生まれ、そうやって”悲しい星座”は生まれていく。けれどずっと浸かっていると、時々その物語に縛られすぎてしまう。
だから、そのまま絶望しないで話し続けるために。ユーモアをもって、美しさをあきらめないで、自分であることを手放さないで。
友達のクィアパーティ、ゲイアーティストとの対話、タイムラインを埋め尽くす犬の動画、パレスチナ解放デモ、プロテストのTシャツ作り、植物の世話、韓国語の勉強……。
”悲しい星座”と”明るい星座”をぐるぐるしながら、暗い日々を生き延びる19編。
読みながら、わたしの心もほぐれていくのがわかった。そうか、みんな悩んでいるんだな。葛藤を抱えているから対話は可能になる。
きっと同じように、大なり小なり揺れ惑っている人は多いのではないだろうか。今、読めてよかったと心から思う。
Jeffrey Cheungの装画のピンクが、輝いています。

