
夏しい子
@natusiiko
2025年3月20日

悪人
吉田修一
かつて読んだ
冒頭の被害者「佳乃」の視点の部分では
見栄、欲といったものや、身勝手さなど
読んでいる人に、被害者であるものの「嫌な女」という印象を与える。
そして、その先の加害者「祐一」視点では
寂しく、同情も沸き
悲しいぐらいの優しさも感じられる。
だからこそ、事件の起こりに
やるせない悲しさがあり
「本当の悪人は?」
と考えながら読み進めてしまう。
「何か」
あるような気がして引っかかってしまった。