橋本吉央 "その島のひとたちは、ひとの話..." 2026年5月7日

その島のひとたちは、ひとの話をきかない
自殺希少地域を扱っている本で、統計的な話とか定量調査的な傾向に言及があるのかなと思ったが、そこは別の方の研究に簡単に触れるくらいだった。その研究を踏まえて、著者の森川すいめいさんが実際にその地域を歩いて何を感じたかを本当に一人称で語っている。 なので、客観的でエビデンスを感じるというよりは、あくまで筆者の主観による。けれども、精神科医としてのご本人の経験もあって、感覚的、直感的に「こういうところが大事なんだろうな」というのはよく伝わる。 「お互いに助け合う」ということは言葉で言うとかなりざっくりしてしまうけれど、そのあり方はいろんなレイヤーがあり、軽いけれどしっかりつながる、そういうつながり方が自殺希少地域にはあるのだろうと思った。 それから自分としては、都市部ではなく地方での人のあり方にやっぱり興味関心がある。過疎化が進んでも地方には人が残るわけで。そのときにその地域をいかに過ごしやすい場所にできるかという観点で、自殺希少地域の人々のあり方をよく見る価値があるのかもしれないとも思った。
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