
夏しい子
@natusiiko
2025年3月20日

横道世之介
吉田修一
かつて読んだ
入学式でいきなり失敗したり
世之介以上に馴れ馴れしい男性と初日に友達になったり
気後れすることなく、ずんずん進んでいく世之介なのに
途中で交錯する登場人物の未来の生活の中に
彼の姿がなく不安になる。
世之介の未来がというより
世之介ほど、馴れ馴れしく人と関わっていく人間でも
数年、数十年、関わらなくても平気になり
別の人生を歩め
「あんな奴いたなぁ」と思い出の青春の一ページでしかない
存在に、人はなっていくのかなと
寂しさも感じた。
