ふわち "過疎ビジネス" 1900年1月1日

ふわち
ふわち
@fuwachi
1900年1月1日
過疎ビジネス
新聞記者の魂を感じる本だった。 著者の視点・論点はもちろんのこと、丁寧な説明をもとに読み手に問いかける姿勢が随所に見て取れる。本の中で扱われている主題が「官製談合」という一般には馴染みないものだが、著者は読み手を独りにしない。決して置いていかない。 新聞の一部は「大衆紙」と呼ばれたようにマスメディアであった。世の中ではオールドメディアと揶揄されることもあり、「大衆紙」はもはや死語と言われても仕方ないかもしれない。 しかし新聞が誰もがわかる言葉を使い、広く世の中の流れを知らせてきたことは事実だ。これは新聞報道が持つ矜持であり、SNSなどのメディアと一線を画す部分でもあるだろう。 著者はまさにこの点を心得て記事を書き、福島県国見町で起こった官製談合の一連の流れを一冊の本としてまとめた。凄い仕事だ。 著者の問題意識の深さには頷くばかりだった。 日本という国が壮大な撤退戦を迎える中で、私の生きる社会が、携わる部分が少しでも良いものであるためにできることを頑張ろうと思えた。
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