なにわ "デーミアン" 2026年5月4日

デーミアン
デーミアン
ヘッセ,
酒寄進一
p198 ここでぼくはふいに鋭い炎のような認識に至った。だれにでも「役割」があるんだ、と。それは選べるものじゃないし、書き換えたり、好き勝手したりしていいものでもない。新しい神々を望むのはまちがいだ。世界になにかを与えようとするなんて、とんでもない独りよがりだ。覚醒した人間にとっての義務は、自己を探求し、自分の形を決め、己の道がどこへ通じていようと敢然と突き進むこと、ただそれだけだったんだ。衝撃だった。 自分を守ってくれる「明るい世界」と人間の醜い部分を感じる「もうひとつの世界」で彷徨ったり、孤独を感じたり、「運命」を受け入れたり、、 主人公の繊細な気持ちをこれほど丁寧に描ける作家は貴重だ。 進路や将来を考えている今の自分には、あらゆる場面が刺さった。とても大切な小説に出会えた。
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