デーミアン

6件の記録
- muu@mu_book_um2025年5月8日気になる「毎日読みます」でファン・ボルムさんが、どう生きればいいか、そっと教えてくれた本たち、としてあげていた本。 他には、「かみそりの刃」、「ウォールデン 森の生活」、「自由からの逃走」をあげておられた。
- CandidE@araxia2025年3月28日読み終わった本作を『車輪の下』とか、ヘッセによくある「ギフテッドの生きづらさ」として普通に読んじゃって、同様にギフテッドである片親の母との複雑な関係、さらにはLGBQを疑われるデミアンが、なんだかとっても可哀想。おお、カインの印。
- ノエラプトル@Di_Noel022024年6月24日読み終わった守護神のような、導き手のような存在のデーミアンと出会い、自己に深く深く分け入る、孤独な道を進んでいくシンクレア。独りを恐れて酒に溺れ、自堕落な共同体に入り浸る日々も。「迸り出る自分の思いそのままに生きようとしただけなのに、なんでそれがこうも難しかったんだろう」という言葉がグサッと刺さった。 しかし人は孤独であると同時に、その孤独は自分だけが味わうものではないのだと思えた。シンクレアがデーミアンやピストーリウス、エヴァ夫人たち「しるし」を持つ者と出会い、自分自身に辿り着くための孤独な道のりを共有し合うその中に、自分も夢中になって入った。“同志”は100年以上も前の本の中にもいたんだと思うと、胸が熱くなる。孤独は悪いことではない、自分の夢や運命を見つけるための大切な時間なのだ。 そして、デーミアンやエヴァ夫人の澱みない言葉の数々が、頁をすり抜けて自分の心の中に吸収されていくような感覚がした。何回読んでも、自分探しの旅のヒントをきっと何度も教えてくれるに違いない。