
USA
@usastreet
2026年5月1日
パリ行ったことないの
山内マリコ
読み終わった
パリが恋する対象、手が届きそうで届かないから成立する短編集。
実際に行けるかどうかが重要ではなく、現実のパリでないから良い。
それは憧れやトキメキといった、叶わないことによって純粋でいられる存在。理想よりも身近で、現実よりも少し向こう側。わずかに自分と繋がっているような何か。
そんな不在のパリと、少しだけ日常に行き詰まってしまった女性たちの、ある日の風景から見えるのは、わたしの時間を進ませるのは、そういう小さくてほんのりあたたかい、たどり着着たくない場所のようなものなのだな、ということ。
