
くも
@n_o
2025年3月20日

源氏物語 1
角田光代
読み終わった
2025年3月読了本
文章がやわらかいので読んでいて気持ちよく、堅苦しい表現がないので普通の小説のようにするすると読むことができた。
この文庫本に入っている6帖までで好きなのは、光君と頭中将の関係性。ライバルでありながら良き友人といった感じで、2人の会話の最中はほっとひと息つけるようなそんな感じがする。
末摘花の帖もやはり好きで、容姿にしても和歌の出来にしても衣類や文に使う紙のセンスにしても、とにかく酷い書かれよう。私は、そんなに言わなくてもいいじゃん!と少し末摘花の方に肩入れして読んでしまう。源氏物語を読んでいた当時の読者は、末摘花を笑っていたのだろうか、それとも私と同じように同情しながら読んでいた人もいたのだろうか。
