
読書するはる
@surusuru
2026年5月8日
流浪の月
凪良ゆう
読み終わった
人それぞれの幸せの形を魅せられました。ニーチェによって語られたものと酷似してしまいますが、普通であることが正義とされ、受け入れられる現代です。一度、社会的に道を逸れていると見做されれば、それが事実として、そして悪として、簡単に否定される。ここに当事者や真実が介在することは許されず、世間は身勝手に、真実を事実という型に嵌め込み、あらゆる事物に、決まった正解を押し付けてきます。この社会的補正力から逃れようとした孤独な人たちにも幸せを享受する道がある、その一方でやはり、それが白日の元に酷く脆いという現実から『真夜中に流浪せざるを得ない、社会から遠く離れた人たち』を生み出してしまった。そんな作品だと思います。

