
読書日和
@miou-books
2026年5月9日
オマルの日記
オマル・ハマド,
最所篤子
読み終わった
ガザに住み、文学と詩を愛するパレスチナ人青年が
毎日Xに投稿しつづけた、ありのままのガザ。
読みやすい文章なんだけど、彼の言葉があまりにも刺さる。
彼の日常、そして安全な場所から眺めている私。
一言一言かみしめて、きちんと気持ちをガザに向けて読まないとだめだと思って、ゆっくり読んだ。
彼は何度も移動を強いられ、止むことのない爆撃と過酷な天候、飢餓と病気に苛まれてきる。爆撃でちぎれた誰かの手が顔に張りつく感触、原形を留めない遺体の肉塊が詰まった袋の重さ、目の前で胸を撃たれた義姉の死。最後化も知れな友人との電話。偶然近くにいた人から聞いた、凄惨な拷問と殺戮の話。
人間なのに、なんでこんなひどい行為ができるんだろう。
大手のメディアでは決して報じられない残虐な行為。
なんと感想を残していいかわからない。忘れてはいけないと思った日記をメモします。
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8/22
もしあなたが僕の立場なら、あなたは死を拒みますか?
カウチに座って「無事でいてね、がんばって生き延びて、気を付けて」なんて言ってこないでくれ。そう言った後は、どうせ本のページをめくったり、面白い映画をみたりするんだろう。僕たちはコンテンツじゃない。
僕たちは魂だ。毎日、奪われている魂なんだ。
10/10
僕が一番恐れているのは、家族が死んでしまって、たった一人で生き残ることだ。
10/22
兄が、眠る前に訊いてきた。「俺たち、生き残れるかな?」
僕はしばらく黙ってから答えた。「無理だろうね」
12/25
少女たちのつくった歌の一節
昔は夢見ていたの、ガザに港と空港ができることを
そして世界を旅して、電車に乗ることを
私の夢は、他のみんなと同じように幸せに、そして自由に生きること
ビダル・ダッブールさんの言葉
「もし私が死んだら、どうか忘れないでくれ。私が、私たちが、それぞれの人生を生きる人間であったことを。私たちには名前が、夢が、努力を実らせた瞬間があったことを。そして私たちの過ちは、私たちに押された劣等民族という烙印のみであったことを」
