
くりこ
@kurikomone
2026年5月9日
悲しき虎
ネージュ・シンノ,
飛幡祐規
読み終わった
義父により、幼少期に7年間レイプされ続けた著者が、自らの性暴力の体験について書いた本。子供が大人に精神的に支配されて逃げられなくなってしまう様子や、義父から離れた後もその支配が続く様子が描かれていて興味深かった。
著者の暴力に対する考察も読み応えがある。加害者に刑事罰を下すことに反対していてることは、今読んでいる『脱暴力の臨床社会学』にもつながってきそう。
書くことに抵抗があるのに止めないのは、他に沈黙している被害者たちのために書くという著者の姿勢に心を打たれた。命がけで書かれたであろうこの本が多くの人に読まれてほしい。
p.81
ドゥルーズ「人は自らの神経症と手立てにものを書くわけではない。神経症や精神病というのは、生の移行ではなく、プロセスが遮断され、妨げられ、ふさがれてしまった時に、人が陥る状態である。病とはプロセスではなく、プロセスの停止なのだ」




