悲しき虎
47件の記録
くりこ@kurikomone2026年5月9日読み終わった義父により、幼少期に7年間レイプされ続けた著者が、自らの性暴力の体験について書いた本。子供が大人に精神的に支配されて逃げられなくなってしまう様子や、義父から離れた後もその支配が続く様子が描かれていて興味深かった。 著者の暴力に対する考察も読み応えがある。加害者に刑事罰を下すことに反対していてることは、今読んでいる『脱暴力の臨床社会学』にもつながってきそう。 書くことに抵抗があるのに止めないのは、他に沈黙している被害者たちのために書くという著者の姿勢に心を打たれた。命がけで書かれたであろうこの本が多くの人に読まれてほしい。 p.81 ドゥルーズ「人は自らの神経症と手立てにものを書くわけではない。神経症や精神病というのは、生の移行ではなく、プロセスが遮断され、妨げられ、ふさがれてしまった時に、人が陥る状態である。病とはプロセスではなく、プロセスの停止なのだ」




べべ@b_ebe2026年2月5日読み終わった「彼らはレイプする、なぜならそれが可能だから、なぜなら社会がその可能性を彼らに与えるから、人々がその許可を与えたから。」 ワインスタイン、松本人志、ジャニー喜多川、中居正広、エプスタインファイル等数々の性暴力犯罪者を思い起こさせる文。 読む覚悟が決まらなかった『ルポ子どもへの性暴力』を読むか……………。
錦@nsk2026年1月8日読み終わった感想を30分くらい考えたけど、うまくまとめられなかった。 本書では、7歳頃から継父に性的虐待された著者の経験をもとに、加害者はなぜこのような残虐行為に及ぶのか、性的虐待のサバイバーはどう成長していくのか、フィクションでレイプを描くことの困難さ、そしてレジリエンスの限界など、多岐にわたるテーマが語られる。淡々と、けれど詳細に被害が描写されていく様が凄まじい。 著者は、末の妹が自分と同じ年齢に達したときに彼らを守るために継父を告発する。また著者は、書く行為にも文学にも救いはないとし、強い性的虐待サバイバーになることも拒んでいる。それでも彼女がこの本を書き、性被害について語るのは、今なお沈黙を強いられる被害者たちと、否認を続ける社会を変えるためであり、非常に力強い一冊だと思う。






K@readskei2025年11月22日読み終わったレイプ被害者の自伝を書きたいのではない。押しつけられた行為を旗印にせず、自ら選んだテーマで文学を創造したいと著者は言う。 それでも、沈黙の抑圧に抗うことと、暴力を美に昇華させるのを避けることの両立を試みる繊細さが、やはり芸術性を生んでしまう矛盾。大観的・多角的な分析が、かえって憤りを浮き彫りにする葛藤。 よくこのまとめ方に徹したな。年間ベスト10入り確定。









- 舳野@henomohe2025年11月11日まだ読んでる幼児の頃から継子である著者に性加害していた男をその友人達が「確かに罪を犯したがいいひとなんです」的な証言を裁判でしていて、え? それ本気で言ってるの? と目が点になった。 その罪の内容のキモさ見て知人関係続けられるの?同じ思考なの?って普通に思うぞ。

- 舳野@henomohe2025年11月3日まだ読んでる『しかし、私はこの本が存在することを求めたが、多くの人に読まれることは望まない。なぜなら、自分の文学によってではなく、レイプというテーマによって私が存在することになってしまうから。それはずっと私の強迫観念だった。しかも、私が選ばず、望まず、創造したのでもないテーマによって。自分がしたことではなく、人が私にやったことをとおして存在する。なんという悪夢だろうか。』 性加害を受け、それを告発、公表することになった方達を知るたび考えてしまうこと。 彼女らは学生だったり、記者だったり、タレントだったり、作家だったり、公務員だったり、まずそれこそが彼女たちなのにわたしたちは「勇敢なサバイバー」「気の毒な被害者」とまずとらえてしまう。 一度も選んだわけではないのに


もくせいそう@mokuseisou_972025年9月28日読み終わった性暴力、虐待の描写があるので、注意。著者自身の子供時代の被害体験を、文学作品などを引用しながら、冷静に誠実に見つめ直すノンフィクション。










































