悲しき虎
33件の記録
K@readskei2025年11月22日読み終わったレイプ被害者の自伝を書きたいのではない。押しつけられた行為を旗印にせず、自ら選んだテーマで文学を創造したいと著者は言う。 それでも、沈黙の抑圧に抗うことと、暴力を美に昇華させるのを避けることの両立を試みる繊細さが、やはり芸術性を生んでしまう矛盾。大観的・多角的な分析が、かえって憤りを浮き彫りにする葛藤。 よくこのまとめ方に徹したな。年間ベスト10入り確定。









- 舳野@henomohe2025年11月11日まだ読んでる幼児の頃から継子である著者に性加害していた男をその友人達が「確かに罪を犯したがいいひとなんです」的な証言を裁判でしていて、え? それ本気で言ってるの? と目が点になった。 その罪の内容のキモさ見て知人関係続けられるの?同じ思考なの?って普通に思うぞ。

- 舳野@henomohe2025年11月3日まだ読んでる『しかし、私はこの本が存在することを求めたが、多くの人に読まれることは望まない。なぜなら、自分の文学によってではなく、レイプというテーマによって私が存在することになってしまうから。それはずっと私の強迫観念だった。しかも、私が選ばず、望まず、創造したのでもないテーマによって。自分がしたことではなく、人が私にやったことをとおして存在する。なんという悪夢だろうか。』 性加害を受け、それを告発、公表することになった方達を知るたび考えてしまうこと。 彼女らは学生だったり、記者だったり、タレントだったり、作家だったり、公務員だったり、まずそれこそが彼女たちなのにわたしたちは「勇敢なサバイバー」「気の毒な被害者」とまずとらえてしまう。 一度も選んだわけではないのに


もくせいそう@mokuseisou_972025年9月28日読み終わった性暴力、虐待の描写があるので、注意。著者自身の子供時代の被害体験を、文学作品などを引用しながら、冷静に誠実に見つめ直すノンフィクション。









































