
いーじーらいす
@EasyRICE
2026年5月9日

ボタン穴から見た戦争: 白ロシアの子供たちの証言
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
読み終わった
ファイナ・リュツコ、十五歳。
「私はお母さんなしで生きていきたくなかったので、大人たちのほうに行かせてくれとせがんで泣きました。
お母さんはそれを見て叫んだんです。「これはあたしの娘じゃないよ!」って...…
「あたしの娘じゃないよ!あたしの娘じゃないよ……」
忘れられません。お母さんの眼は涙じゃなくて、血ばしっていた。目一杯血ばしっていて「これはあたしの娘じゃないよ」って。
私はどこかに遠のけられた。それからまず子供たちが撃ち殺されるのを見たんです。撃ち殺して、親たちがそれを見て苦しむのを観察しているんです。私の二人の姉と二人の兄が殺されました。子供たちを殺してしまってから、親たちに移りました。女の人が乳のみ児を抱いて立っていました。赤ん坊は瓶で水を
すすっていました。奴らはまず瓶を撃ち抜いて、次に赤ん坊、そのあとでお母さんを殺したんです。
私は気が狂ってしまうと思いました……私はもう生きていけない、と……どうしてお母さんは私を救ってしまったでしょう?」
