

いーじーらいす
@EasyRICE
2026/3/18〜
ときどき読書📖
- 2026年4月9日
- 2026年4月8日
十五少年漂流記ジュール・ヴェルヌ,波多野完治読み終わった「「兄さん、僕が乗ります」 「よく言った。ジャック」 ブリアンは、弟を暖かく抱き寄せた。ドノバンたちが口をはさむ余地はなかった。風が少し強くなった。ジャックは、一人一人友達の手を握ると、ブリアンの方を向いた。 「兄さん、キッスをさせて下さい」 「さあ、おいで、キッスするのは僕の方だ。籠には、僕が乗るんだ」 「兄さんが」 ジャックは叫んだ。 「君が」 ドノバンとサービスが叫んだ。」 - 2026年4月8日
十五少年漂流記ジュール・ヴェルヌ,波多野完治読み始めた「だが、心の底には、さらに深い理由がひそんでいた。それは、ブリアンが、フランス人であることだった。自分はイギリス人だ。フランス人のさしずなんか受けたくないという気持である。この大きな危険を前にし、国の違いで友達をきらう。こんなことがあとで、どんな大きな災いの根にならないものでもない。」 - 2026年4月7日
- 2026年4月6日
- 2026年4月5日
モモミヒャエル・エンデ,大島かおり読み終わった「モモはぼんやりとながらも、じぶんがあるたたかいに直面している、いや、すでにたたかいのなかにまきこまれている、と感じました。けれどもそれがなんのたたかいなのか、だれにたいするたたかいなのかは、わかりません。なぜかというと、この訪問者の話すことを聞いていればいるほど、さっき人形と遊んだときのようになってくるからです。つまり、話す声は聞こえるし、ことばは聞こえるのですが、話す人の心は聞こえてこないのです。 モモは首をふりました。 「なんだって? どうしたんだ?」灰色の紳士はまゆをつりあげて言いました。「これじゃまだたりないっていうのか? まったくいまどきの子どもときたら、やたらと要求が高いんだから!この完全無欠な人形にいったいなにが不足なのか、おしえてくれないか?」 モモは足もとに目をおとして、考えこみました。 「あたしは思うんだけど、」 モモは小さな声で言いました。「この人形じゃ、すきになれない。」」 - 2026年4月4日
モモミヒャエル・エンデ,大島かおり読み始めた再読 - 2026年4月3日
殴り合う貴族たち繁田信一読み終わった「紫式部の宿敵・紫式部の親友」より 「ところで、かつて「左衛門」と呼ばれて一条天皇に仕えた橘隆子は、その頃の内裏女房たちの中でも、紫式部から最も嫌われていた女性であった。 『紫式部日記』によると、あるとき、一条天皇が内裏女房たちの前で紫式部を称賛したことがあった。『源氏物語』の設定の緻密さに感心した天皇は、「この人は日本の歴史書をかなり読み込んでいるのだろう。本当に学識があるにちがいない」と言ったらしいのだが、結果として、これは、紫式部にとって名誉な話にはならなかった。というのも、この件がきっかけとなって、彼女は「日本紀の御局」という不快なあだ名をつけられてしまったからだ。この「日本紀の御局」というあだ名の意味するところは、要するに、「歴史オタクのウンチク女房」である。こんなあだ名をつけられて喜ぶ女房がいるはずがない。 そして、このあだ名を考えたのが、内裏女房の左衛門であった。」 - 2026年3月31日
- 2026年3月30日
シッダールタヘルマン・ヘッセ読み終わった「ゴーヴィンダよ、世界は不完全ではない。完全さへゆるやかな道をたどっているのでもない。いや、世界は瞬間瞬間に完全なのだ。あらゆる罪はすでに慈悲をその中に持っている。あらゆる幼な子はすでに老人をみずからの中に持っている。あらゆる乳のみ子は死をみずからの中に持っている。死のうとするものはみな永遠の生をみずからの中に持っている。いかなる人間にも、他人がどこまで進んでいるかを見ることは不可能である。強盗やばくち打ちの中で仏陀が待っており、バラモンの中で強盗が待っている。 深い冥想の中に、 時間を止揚し、いっさいの存在した生命、存在する生命、存在するであろう生命を同時的なものと見る可能性がある。 そこではすべてが良く、完全で、梵である。それゆえ、存在するものは、私にはよいと見える。死は生と、罪は聖と、賢は愚と見える。いっさいはそうなければならない。いっさいはただ私の賛意、私の好意、愛のこもった同意を必要とするだけだ。そうすれば、いっさいは私にとってよくなり、私をそこなうことは決してありえない。」 - 2026年3月29日
シッダールタヘルマン・ヘッセ読み始めた - 2026年3月28日
自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー831)ヴァージニア・ウルフ読み終わった第五章より 「立ち止まって罵ったら負けだからね――と、わたしは彼女に言いました。同じように、立ち止まって笑っても負けになる。ためらって口籠っても駄目。跳躍することだけを考えてねと、まるで全財産を彼女の背に賭けたみたいに、わたしは懇願しました。彼女は鳥のように飛び越えました。でもその向こうにも、またその向こうにもフェンスがあります。手を打ち鳴らす音と喚き声は神経に障りそうだったので、持ちこたえる力があるだろうかとわたしは危ぶみました。でも彼女は最善を尽くしました。メアリー・カーマイクルが天才ではなく、名もない若い女性で、寝室と居室を兼ねた一部屋で最初の小説を書いていて、時間やお金や余暇といった望ましいものも十分にないことを考えれば、そう不味い出来でもないと、わたしは思いました。 あと百年あげよう――と、わたしは最終章を読みながら結論を出しました。そこには〈だれかが客間のカーテンをぐいと引っ張ったために、人びとの鼻とあらわな肩の向こうに、星々の輝く夜空が見えた〉とありました。彼女に自分ひとりの部屋と五百ポンドをあげよう。心にあることを語ってもらい、いま本に詰め込んでいることの半分を除いてもらおう。そうすれば、いつかもっと良い本が書けるはず。 メアリー・カーマイクル作『人生の冒険』を本棚の端に戻しつつ、わたしは言いました――あと百年経てば、彼女は詩人になるでしょう。」 - 2026年3月28日
自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー831)ヴァージニア・ウルフ読んでる「わたしの手はありきたりの凡庸なものから逸れて、 風変わりな事物をたどるのが好き。 他にはない見事な薔薇の花を見つけたら、 色褪せた絹地に地味な刺繍などしない。」 - 2026年3月27日
自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー831)ヴァージニア・ウルフ読み始めた - 2026年3月27日
フラットランド たくさんの次元のものがたりエドウィン.アボット・アボット,アイドゥン・ブユクタシ,エドウィン.アボット・アボット,竹内薫読み終わったポイントランド→ラインランド→フラットランド→スペースランド→ソートランド 「ああ、お信じにならないでください、実際に、この別の空間は本物のソートランド (思考の国) だとしても、その神聖な場所に連れて行ってください。思考の中で、あらゆる立体物の内側が見えるでしょう。 わたしの恍惚とした目の前で、立方体がみんな、どこか新しい方向へ、厳密なアナロジーに従って動いて行き、その内部のあらゆるものが、軌跡を残しながら新しい種類の空間を通過し、一六の超立体角と、外周に八つの立方体を持つ、自身よりさらに完全な究極の存在を作り出すでしょう。そこへたどり着いたら、さらに上昇を続けませんか? 四次元の神聖な領域で、五次元への入り口を前に、そこへ入るのをためらうのですか? ダメです!肉体が次元を上昇するにつれ、志も高めましょう。そうすれば、わたしたちの知力による攻撃に屈して六次元の扉が開き、その次は七次元、さらに八次元の扉だって……」 - 2026年3月26日
ぼくらの七日間戦争宗田理読み終わった「おとなって、どうして子どもにうるさく言うのかな?」 「そりゃ、いいおとなにしたいからさ」 「いいおとなって何?」 「えらい人の言うことをよく聞く人間だ」 「それがいいおとな? バッカじゃねえのか」 - 2026年3月26日
ショパンゾンビ・コンテスタント町屋良平読み終わった「ピアノを弾くなら、おおいなる何百年を遡って生きる、当世の音楽家の生を生きる、そんな不可能性のアクロバティックを、楽曲分析と演奏という運動との関係のなかでのみ果す。楽譜という死者の書をよみ楽器を用いて再現する運動のさいちゅうにおいてのみ〝いま/現在"まさに、 ショパンを生きる冒険を。 遂げるためのながい道のりをあゆむ、コンテスタントのそれぞれの生。生のかがやき。その影を追って、ピアノは会場に鳴りひびく。 いまを生きる困難を。 明日を生きる容易さを。 過去を生きる安心を。 何度も何度も確認して、はじめて〝いま/現在"がだれかとのあいだに共有されるのであって、こんなことは通常、だれにも理解はされない。説明では至らない表現のきびしさ、孤絶だけがそこにある。だけど、だれにもわかられないままで演奏なり小説なりを、完成させておかなければ、聴衆も読者もうまれえない。演奏家の認識からわずかおくれてピアノが鳴り、更におくれて聴衆は音をきき、更に時がながれて音楽になる。ごくまっとうに生きてひとは未来のほうを向きながら、遅れた現実を生きつづけるしかないわけで、それはまるで過去を生きているみたいで、しんに〝いま/現在”を生きるなら学問か芸術しかない。 星座が結ばれたときにはもう、運動はおわっている。」 - 2026年3月26日
コクトー詩集コクトー読み終わった『寄港地』より「よいもの」 はっきり見える北極星/おしゃべりでない別嬪さん/夕日の空の赤い雲/風ふく中のイギリス人/しっかと握ったお手の斧/船で飼ってるじじい猫/夜明けに明るい空模様/いろ気ざかりの混血女(あいのこおんな)/どれもみなよい/みなどれもよい - 2026年3月26日
小学館世界J文学館 アンデルセン童話集ハンス・クリスチャン・アンデルセン読み終わった『雪の女王 七つのお話でできたひとつの物語』より 「四番めは、王子と王女のお話」 「五番めは、小さい山ぞくむすめのお話」 「六番めは、ラップおばばとフィンおばばのお話」 「七番めは、雪の女王のお城でおこったこと、そしてそれからどうなったか、のお話」 「カイは氷をならべて、あることばを作ろうとしていました。けれどもどうがんばっても、正しいことばに組みあわせることができません。作りたいのは「永遠」ということばでした。」 - 2026年3月26日
イリュミナシオンアルチュール・ランボオ,金子光晴読み終わった「母音」 Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青、これらの母音について/その発生の人のしらぬ由来をこれから説きあかそう。 Aは、苛烈な悪臭の周りに唸る/金蠅どもの毛だらけな黒い胸着(コルセット)。あるいは、影ふかい内海。 Eは、靄、テントの白。/そびえ立つ氷山の槍先、王者の白衣装、ふるえるこごめ花。 Iは、緋の装束、喀血、または腹立ちに、/自嘲に酔うて、わらいくずれる美貌の人のくちびる。 U、天の循環。みどりの海原の神秘な律動。/家畜どものちらばる平和な牧場。/偉大な博士たちの額に、錬金術が刻みこんだ幾条の皺のおちつき。 O、かん高く、つんざくようなひびきを立てる天使らの喇叭。/地上と、天上とをつらぬく静謐(しずけさ)。 Oはオメガ、天使の眼から投げおろす蛍光の光の矢。
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