
アネモネ
@anemone
2026年5月7日
羊をめぐる冒険(下)
村上春樹
読み終わった
北海道に渡ったらしい〈鼠〉の手紙から、羊をめぐる冒険行が始まる。北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。
30数年ぶりに再読。初読時は何も分からずに読んでいた。重い話なのだが、読後感はすっきりしている。
自分も北海道の札幌に住んでいるので、街の描写に身近さを感じた。北海道奥地の自然描写も綺麗で、聖地巡礼する人の気持ちがわかる。
村上春樹の初期作品は喪失の物語とよくいわれるが、この歳になって読み返すと、自分の人生を重ねてしまって、センチメンタルな気分になった。
先人の戦争の話も盛り込まれていて、『ねじまき鳥クロニクル』の戦争描写につながる要素が、この時期から既にあったんだ。
謎解きなどのサスペンス要素と、マジックリアリズムって言うのかな?ファンタジー的な要素のバランスが絶妙な、名作。




