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@naschoko
2026年5月9日
存在のすべてを
塩田武士
読み終わった
神奈川で起きた二児同時誘拐事件。
一人は保護されたが犯人逮捕には至らず時効を迎えた。もう一人の被害男児は三年が経ったある日、突然祖父母のもとに現れる。事件から三十年後、新聞記者の門田は旧知の刑事が亡くなったことを機に改めて事件について調べ始める。
『踊りつかれて』を読んだとき、社会派小説かと思いきや人間そのものを描いた作品なんだなと思った。
『存在のすべてを』も事件そのものというよりはその裏側、そこで生きてきた人たちに焦点を当てた作品だと思う。「空白の三年間」は彼らにとって、確かにそこに在ったんだと。
読み終わってから振り返ると、これ以上なくしっくりくるタイトルだった。





