オバマサキ "うつくしい人" 2025年3月20日

うつくしい人
うつくしい人
西加奈子
こんなにビールが飲みたくなる小説も珍しい。ギネスのビールグラスを冷凍庫に入れて、苦味のあるノンアルビールを買いに出かけた。 人生に疲れたら知らない島(その多くは南)に出かける主人公たちが昔は大の苦手だった。だって、島に生まれた人間はどうすればいいのと思うから。 青空を見上げながらベランダで一気に読み切る。これを書いた作者も当時は苦しかったんだろうなぁと勝手に同情しながら、いつ買ったかも分からないこの作品を発見して今読了するなんて出来過ぎじゃんって思いながら。外で飲むノンアルビールがおいしいってもう春じゃんって感じながら。 自分で不幸になれるなら自分で幸せになれるーー。最高だ!
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