石井あかね "カフネ" 2026年5月8日

カフネ
カフネ
阿部暁子
タイトルはポルトガル語で、愛する人の髪に指をそっと通すしぐさ。 髪に指を通せる間柄でいる、そんな近しい存在でさえも、この人はこういう人だと決めつけたり自分の理想のようなものを思い浮かべてしまう。そして、違う一面を知った時に、裏切りを受けたような気持ちになる。いやいやそんなははずはないと思い込んで、あの人は変わってしまったんだと思うことにしてやり過ごしたりする。 変えるべきなのは自分の捉え方であって、違う一面を見たときに丸ごと受け入れられる心の寛容であって。 その過程で、ときに距離感を見誤る。相手を不本意に傷つけてしまうかもしれない。恐怖みたいなものを抱えながら、まちがえたときに逃げずにちゃんと謝れる勇気を育てていくことが、相手と向き合うということなのかもしれない。
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