
sigure
@__d1293o
2026年5月10日
吸血鬼
遠野遥
読み終わった
やっぱり遠野遥の文章が好きだな〜と思った
ディストピアと思って読み始めたけど、女性が「おひつじ」や「おうし」に分類され、男性が女性を選ぶ社会という設定以外はほとんど現実で、それが一番恐ろしかった
設定という皮を被っているだけで中身はかなり現実に近い部分があるし、固有名詞もそのまま登場するから誰かの日記を読むような、そんな調子で進んでいった 大きなオチもないし
白井先生が真っ当な?(何が真っ当なのかというのは分からないのだけど)考え方をしているし、この世界では珍しいくらい愛に溢れた素敵な方だなと思っていたのだけども、最後の方でだんだん不穏な部分が見えてきたのはわたしだけなのか
ずっと書かれてなかった「女性への苛立ち」みたいなものが書かれるようになって、それは事務の加賀さんに対してや有紗に対して
景虎との病室での会話も、最後も、なんか少しのズレが見えるようになってきて、すごく不安なラストだった
現実社会での厭な部分をこうも落とし込めるのか〜と嬉しくなりながら(うれしい?)読んだ
読めてよかったです

