
まみ
@ma-min
2026年5月10日
水曜の朝、午前三時
蓮見圭一
読み終わった
一本の映画を観たような壮大な読後感…
1970年の万博にかかわる仕事で出会った2人の男女を中心にした物語。あらすじを知って、昨年の万博が記憶に新しいうちに読んでおこう、ぐらいの気持ちで読み始めたが、想像を絶する展開だった。
物語は直美という女性が、病に伏せる中録音したテープから成る。
もう直美がこの世にいないと分かった状態で、直美のいわば大恋愛が語られるのだが、直美が恋に落ちた男性、臼井さんはどこか秘密めいたところがある。その秘密が分かったとき、深いため息のが出てしまった。
この頃の万博のテーマは「人類の進歩と調和」だったらしい。そのことが2人の運命を余計に皮肉に感じさせる。
そしてタイトルの意味を知ったとき、絶望した。
読者にとってはいくらか救いのある終わり方になっているが、この物語の絶望の部分を忘れたくないなと思った。
