うみこ "また、桜の国で" 2025年3月20日

うみこ
うみこ
@umico5
2025年3月20日
また、桜の国で
また、桜の国で
須賀しのぶ
世界が第二次世界大戦に向かうなかポーランド大使館に赴任する慎。実際にこの時代を生きた人たちの名前もちらほら出てくる史実に基づくフィクション。「国とはなんだ。血とはなんだ。」この地域の大使館ものというと『プラハの春』を思い出す。もちろん不穏な気配がはじめから漂っているのだけど、それでもものすごくワルシャワやイスタンブールに行ってみたくなる。敬愛するショパンを生んだ土地。夜の帰り道にタンゴやそぞろ歩きのざわめきが聞こえる街。こうして戦時下の大陸を飛び回る物語を読んでいると、日本というのがとても特殊な環境であることに気付く。
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