また、桜の国で

6件の記録
- そめ@s_o_m_e2025年5月24日読み終わった戦争の話は読んでてつらい。史実の中のフィクション、人間ドラマの描き方が面白くて最後まで読み切れる推進力があった。民族とか国家とか、地図上に引かれた線だけ見て争ってるの愚かすぎる。戦争は駄目だな。 桜を見たらこの話を思い出すかもしれない。
- うみこ@umico52025年3月20日読み終わった世界が第二次世界大戦に向かうなかポーランド大使館に赴任する慎。実際にこの時代を生きた人たちの名前もちらほら出てくる史実に基づくフィクション。「国とはなんだ。血とはなんだ。」この地域の大使館ものというと『プラハの春』を思い出す。もちろん不穏な気配がはじめから漂っているのだけど、それでもものすごくワルシャワやイスタンブールに行ってみたくなる。敬愛するショパンを生んだ土地。夜の帰り道にタンゴやそぞろ歩きのざわめきが聞こえる街。こうして戦時下の大陸を飛び回る物語を読んでいると、日本というのがとても特殊な環境であることに気付く。
- 碧の書架@Vimy2025年3月8日かつて読んだ歴史フィクション@碧の書架歴史に創造を差し込むif小説で、人間の綺麗な部分と残酷な部分、事実と創造の比率が絶妙。 須賀しのぶさんの作品が好きで色々読んでますが、この作品は特にそう感じます。 歴史を書くには、戦争を書くには、綺麗事なのかもしれない…でもここは信じたい、という私の思いをぎりぎり叶えてくれながら、悲しいことも突き付けて来る。フィクション作品だとなかなか主人公に感情移入できないタイプで、情緒的すぎると白けてしまう面倒な人間なのですが、須賀しのぶさんはちょうどよく没入できる作品が多いです。 ラストは、こうなるだろうなという収束…泣ける、なんてあおりは好きじゃないですが、泣けましたw