
読書猫
@bookcat
2026年5月2日
黄金比の縁
石田夏穂
読み終わった
(本文抜粋)
“それにしても、総合的に、か。何て胡散臭い言葉だろう。新卒採用では何か一つに秀でたスペシャリストではなく、万事に柔軟なジェネラリストを雇う。「世界をリードするエンジニア集団」を自負するKエンジでさえ、そこは「ポテンシャル採用」だ。そして「総合的に」がやたら新卒採用で叫ばれるのは、このポテンシャルというのがどうしたって評価できないからだ。”
“「縁」と口にすることにより、誤魔化される生臭さがある。「縁」により蓋をされ、丸め込まれる罪深さがある。だってそれは「縁」などではないのだ。他でもない採用担当、お前自身が、ジャッジしているんじゃないか。”
”人間が人間を選び捨てるプレッシャーはただごとではないのだ。だから私たちには黄金比が要る。そうでもしないと生身の人間に優劣などつけられない、否、つけられないというより、つけてはならない。この評価軸が正しいか間違っているかは、究極、どちらでもいいのだ。“
”好奇心は猫を殺すらしい。私は猫じゃないから、多分大丈夫だろう。“
