たま子 "囚人のジレンマ 上" 2026年5月10日

たま子
たま子
@tama_co_co
2026年5月10日
囚人のジレンマ 上
囚人のジレンマ 上
リチャード・パワーズ,
前山佳朱彦,
柴田元幸
人はどうやって、自分の人生を揺るがす出来事をおぼろげに予感しながらも打ちのめされることなく生きられるのだろう。 ー『囚人のジレンマ』p256 ヤノベの作品は、そのような現実に対して「何が信じられるか」という問いを引き受けるところから、「何を信じるのか」という選択の問題へと変わっていきます。 ー『驚異の部屋の私たち、消滅せよ。』ヤノベケンジ展示キャプション 午前中は制作をし、昼から中之島美術館の『驚異の部屋の私たち、消滅せよ。』展へ。ヤノベケンジと森村泰昌とやなぎみわの作品を順に観てまわる。ヤノベさんのおもちゃ箱をひっくり返したような部屋のユニークさに夢中になり、その不思議かわいい作品群は主題を知ることで見え方が変わっていく。とくにチェルノブイリで撮られたアトムスーツ・プロジェクトの写真には惹きつけられる奇妙な魅力があり、作品にすることで当事者を消費してしまったのではないかと苦悩したヤノベさんの葛藤もふくめて見応えがあった。ヤノベさんは1970年の大阪万博に大きな影響を受けていて、「未来の廃墟」というキーワードと、戦争とミニーマウスモチーフの作品が出てきたあたりで、ちょうど最近読んでいる『囚人のジレンマ』のエディ父もニューヨーク万博に大きな影響を受けていて、第二次世界大戦中にディズニーがしたことのあれこれを読んでいたところなので、親和性……!となり、これで双方がより一層たのしめてしまう……!!と、ひとり嬉しくなる。それから、森村泰昌さんの部屋「広間にパノラマ絵画奇譚」もさいこうにおもしろく、映画看板に模された大きな作品の迫力と、軽快なのにずんとくる森村さんの文章に魅力され、誰とも知れない大阪の風景と記憶がぐらぐらと揺らめいた。たのしいな〜〜美術館!とご機嫌になり、帰りに近くのイタリアンバルで夕食をとりながら美術日記をつけ、ぴー太とどの作品がとくにすきだった?などと話して、さいこうの日曜日。
囚人のジレンマ 上
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