

たま子
@tama_co_co
猫と本と読書日記。
毎日なにかしらをつくる。
- 2025年8月26日隣の元カレくん 2ago読み終わった
- 2025年8月26日メイドインアビス(14)つくしあきひと読み終わった
- 2025年8月26日わたくし率 イン 歯ー、または世界川上未映子読み終わった「わたしはないよ、この文章には、私がないよ、こんな全部でこんなすごくてこんな絶対であるもんが、一瞬消えることがあったんよ、青木がそうやって教えてくれて、雪国の、初めを読んだらわたしも私もほんまに消えた、ほしたら雪国だけやなかったわ、そんな言葉がほかにもようさん図書館にはようさんあったわ、言葉は一瞬ぜんぶそうで、すうってほんまに消えるねん、すごいなって、思ってん、言葉ってすごいなって思ってん、一瞬、消えても、すぐにもどってきたけど、言葉は、言葉は、ありがとう、自分のそとに、ありがとうな、ありがとう、」p106 『わたくし率〜』でちぎれそうな思いがしてたまらなくて、生むってことが有無ってことが、無いとこに有るようにするってことの怖さがまたやってきて、またこの問いがあこがれとの境で意味めいてきて、でも、無いものは無いのやし、有るようにできるとこにしか有るはないのやから、そんな問いさえも無いよという『感じる専門家 採用試験』のなかの言葉にすこし救われ、さいごの締めくくりにもう一歩、救われる。
- 2025年8月25日
- 2025年8月24日波〔新訳版〕ヴァージニア・ウルフ読み終わったうねりしずみうきゆらめきしぶきはじける言葉の波に身を委ねるようにして読む。誰もが五感や六感で感じている言葉になる前の言葉、原子のようなものに触れている感覚。人生の無力さ恐ろしさすべての不愉快なものをひきつれてなお光っている。なんかもうここ最近読んだウルフ作品のぜんぶがあまりに良くて、はへええ……となっている。骨抜き。 それにしても森山恵さんの翻訳のなんとすばらしいこと…と思っていたら、あとがきで丹治愛さんのもとでウルフを学んだ方なのだと知り、あああなるほど……となる。
- 2025年8月20日
- 2025年8月16日愛の夢とか川上未映子読み終わったうおお、よかった……めっちゃよかった……なぜ今まで読まなかったのだというくらいよい短編だらけで、『いちご畑が永遠につづいてゆくのだから』はリズムがこれぞ川上未映子節で大すきだったし、『日曜日はどこへ』もすきだったし、『お花畑自信』はアリ・スミスの『五月』を読んだ時のような奇妙で美しい衝撃を受け、『十三月怪談』ははじめシンプルな悲しみでおろおろ泣いていたら読むうちにだんだん違和感に気づきはじめて妙な気分になって後半に息する間もない長い長い一文があってわたしはそういうのにたまらなく弱いわけでして……総じてよかったです。いやはや。改めて読書日記を書こう。
- 2025年8月14日ダロウェイ夫人ヴァージニア・ウルフ,丹治愛コラージュ読書日記「それでも一日の終わりにはつぎの一日がつづいてゆく。水曜、木曜、金曜、土曜と。朝になってめざめ、空を見、公園を歩き、ヒュー・ウィットブレッドと出会う。それから不意にピーターが訪ねてくる。それからあのばらの花。それでじゅうぶん。こういった一日の出来事のあとでは、死が、こういったことに終わりがあるなんて、とても信じられなくなる!どれほどわたしがこういったもののいっさいを愛しているか、世界中の誰にもわからないだろう。どんなに一瞬一瞬を愛しているか……」p218 舞台は、第一次世界大戦の爪痕残るロンドン。保守党議員の夫をもつダロウェイ夫人(クラリッサ)と、帰還兵でシェル・ショックを患う青年セプティマスという対照的なふたりと、その元恋人や友人、妻や夫たちそれぞれの意識へと移り変わりながら、ある一日を描く。 全体通してとんでもなく大すきな作品だけど、なによりもウルフの透徹した描写がたまらなくよかった。時に鋭く突き抜け、時に鮮やかで瑞々しい。近くから遠く、そして深く時間を浮遊していくシーンの数々。わたしは誰でもないけど誰でもあるような、視点が上に下に横に奥にあらゆるところへなめらかにすべるように移ってゆく、この時を駆けるふしぎな浮遊感に夢中になり、そういった文章に出会うたびに大喜びしていた。 過ぎ去る一日一日を生活の中に見失いながらも、時折失ったものを見いだす瞬間がある。たとえば空を見、すべてが同じ「時」を共有していると感じる瞬間。瞬間を憎み、瞬間を愛する。目の前にあるこれ、ここ、いま、から何十年も前の記憶まで。そのすべてのなかに愛するものがある。 クラリッサは、人生への無力感、生き抜くことへの恐怖を常に感じながらも、「もはや恐れるな」となんどもおもう。変わりゆくこと、変わらないままのこと。人生を喜劇として捉える力。他人から見える自分はあまりにも断片的であると気づくこと。妻でありかつては娘であり、ほんとうは何者でもなく、だけど世界はわたしのものだと受け入れられる、彼女のしなやかな強さに憧れる。 これはウルフをもっともっと読まねば!となり、あれこれ順番に読んでいて、とてもたのしい。『ダロウェイ夫人』は来年の6月にまた読みたいし、再来年もその次も読みつづけていきたい。 そしてそして、嬉しいタイミングで文學界がダロウェイ夫人特集!(じゅえさんいつも教えてくれてありがとう……)さっそく読みます。
- 2025年8月9日波〔新訳版〕ヴァージニア・ウルフ読んでる時は過ぎ、幼児から少年少女へと成長する。その間、6人の意識のなかを移り変わる語り語り語り語り語り語りを読む。知るごとに全員をどんどんすきになっていく。個性のちがうぜんぜん似ていない彼らは学校と寮という同じ枠組みの中におさめられ、ぜんぜんちがうことを思考し、それぞれのやり方で世界に対峙する。喜び、憧れ、好奇、羞恥、不安、嫉妬、嫌悪、軽蔑……すべてない混ぜにしてなおも透明でいきいきとしている。
- 2025年8月8日波〔新訳版〕ヴァージニア・ウルフ読み始めたついに読みはじめる。劇詩というものをはじめて読んでいて、子どもたち6人の独白がつらつらとつづくなかで、それぞれの目線の描写、波が布のようになめらかに皺立ち、羊毛のような灰色の空を押し上げ、光は庭の木々に届き葉を透明にしていく……どれもあまりにも静謐で美しく、もう内心うわああああい!となっていて、どんどん思考が大気に蒸発して霧がかかったみたいになってゆき、何を読んでいるのかわからなくなってきたあたりで、幼い語りにぐいっと引き戻されて、あらかわいいあなたたちそういえば人間だったのねとほっとする。ときどき音読もしてきもちよくなって、ウルフを読むのはなんてたのしい。
- 2025年8月8日愛の夢とか川上未映子読んでる寝て起きてを繰り返してろくに眠れず、観念して暗闇でぼけえとしていたら、突然ビリヤニが食べたくなり、そうだわたしは今ビリヤニなんだとなり、夜な夜なタイ米を浸水させるなどして、窓の外が白々してきた頃にキッチンから香ばしい香りがして嬉しくなって、ああ今日もうまく自分の機嫌がとれたと安堵する。久しぶりの川上未映子がとてもよくて、やっぱり文章のリズムがすきだなあとおもう。ビリヤニは美味しいのか美味しくないのかよくわからない味になった。
- 2025年8月6日モナ・リザのニスを剥ぐポール・サン・ブリス,吉田洋之読み終わった美において、真実を伝えることは重要なのか。経年変化も含めた作品への評価を無視して修復してもよいのか。美は感じるものとして広く分かりやすく開かれるべきなのか。美に対峙するとき知識や教養は必要なのか。美が新しくならず古いまま生き延びる術はあるのか。……などなど、どれもこれも答えに臆する問いが全体通して散りばめられていて、時代とともに変化する美術館のあり方、美と人の関わり方についてむむむむと考える。そうして今の自分は美に対してわりと保守的な傾向があるのだと気づいてしまう。おんもしろかった〜〜〜!!!!!
- 2025年8月5日雲 (海外文学セレクション)エリック・マコーマック気になる
- 2025年8月5日ベスト・エッセイ2025ほしよりこ,わかぎゑふ,スズキナオ,ヤマザキマリ,ERIKO,三浦しをん,上坂あゆ美,上間陽子,五木寛之,井上荒野,佐伯一麦,佐佐木陸,佐々木幹郎,信友直子,千宗室,原田宗典,吉峯美和,吉田篤弘,堀江敏幸,大川慎太郎,天童荒太,富田望生,小佐田定雄,小山内恵美子,小川洋子,山極壽一,岸本佐知子,川内有緒,川村湊,川添愛,市街地ギャオ,平松洋子,平芳裕子,広瀬浩二朗,延江浩,早見和真,星野知子,最果タヒ,村井祐樹,村田喜代子,松下K三蔵,林真理子,柳亭こみち,柴田一成,柴門ふみ,横尾忠則,江崎文武,沢木耕太郎,河﨑秋子,浅田次郎,浅野忠信,深沢潮,燃え殻,牟田都子,町田康,福井尚子,福田尚代,穂村弘,笠井瑠美子,蓑田沙希,藤沢周,蛭子能収,蜂飼耳,西山繭子,角田光代,酒井順子,鈴木咲子,鈴木涼美,長谷川宏,青山ゆみこ,高嶋政伸,髙木のぶ子,髙橋あゆみ,鯨庭,鷲田清一,齋藤陽道気になる
- 2025年8月5日ONE PIECE 112尾田栄一郎読み終わった
- 2025年8月2日かくかくしかじか(2)東村アキコ読み終わった途中まで電子書籍で読んで、これはめっちゃいいから紙で買わねばとなって2巻で止める。アキコが大学に入り頑張れない自分に嫌気が指しているあたりで、わたしにも憶えがあってひゅん…とした。実はちょっと泣いた。明日つづき買おう。
- 2025年8月2日かくかくしかじか 1東村アキコ読み終わった
- 2025年8月2日
- 2025年8月2日トレーニング木耳読み終わった50代を過ぎた母から自転車に乗りたいとお願いされ、何日も練習に付き合いながら乗れなくて帰る母のさみしそうな姿、明日も練習しようかと伝えたときの嬉しそうな顔。どの小編も人生のなんとも言えない苦味や酸っぱさがあり、それでいてぬるく温かい。やるせなさとか居心地のよさとか。自分の記憶の断片と呼応して、ざわざわじわじわするこのかんじ。なんでもない日々の積み重なり。10年、20年、30年。振り返り、ここまできたか。と思うその感じ。立ち上がる面影、匂い、温度。とてもよかった。
- 2025年8月2日世界99 上村田沙耶香読みたい
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