
あまぎ
@zfch8888
2025年3月20日

独裁者の料理人
ヴィトルト・シャブウォフスキ,
芝田文乃
買った
読んでる
P.76
我々は昼食のため、野っ原のどこかで車を停めた。サダムは食べ終え、食事がお気に召したので、こう言った。『アブー・アリ、君は本物の名シェフだ。一緒に写真を撮ろう』
それは美しく晴れた日で、みんな機嫌がよかった。ほら、見てくれ。あのすべての年月の後で私に残ったものは唯一、これだけなんだ。
P.187
私は生き残った。
自分の才能のおかげで。そして、想像力豊かで独創的でなくてはならないと言ってくれたエンヴィルのおかげで。
P.218
「フィデルが食べていたものは人々が買えたものと大して変わらなかった」「本気か?」私はもう一度訊く。「たとえば彼はグレープフルーツのカツレツを食べていたか?ソヴィエト連邦が崩壊したとき、多くのキューバ人がそうしたように、昼食代わりに砂糖水を飲んでいたか?」「あんたに何がわかる!」
P.280
ピックはそのとき重要な発見をした。クメール・ルージュは飢えを政治の道具として使っていたのだ。

