さくら🌸 "水車小屋のネネ【毎日文庫】" 2026年5月11日

水車小屋のネネ【毎日文庫】
人としての在り方を教えてくれる物語だった。 「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。」(p.407)という律の言葉が素敵だった。今まで生きてこられた道には、必ず誰かの良心があったということを思い出させてくれるし、自分も、そうやって誰かの人生を大丈夫なものにさせる一因になれたら幸せだろうな。かと言って素晴らしく親切な大人たちばかりが登場するわけではなく、理佐と律の姉妹がふたりで暮らすことになる原因である母親とその婚約者のように、子どもの生活を脅かすと言ってもいい存在の大人もいる。子どもにこんな思いや我慢をさせてはいけないと強く思ったし、このふたりが沢山の良心と出会えて本当に良かった。 そしてネネが本当に愛おしい。 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」(p.406)
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